先日、セイコガニの記事を執筆しました。
カニは、たしかに贅沢品といったイメージがあると思います。しかし鳥取県では、もっと身近に普段の食卓で並ぶお魚にも魅力的なものがあるんですよ。
たくさんあるうちの一例なのですが「アカガレイ」は鳥取県の食卓によく登場します。
アカガレイはかなり大きくなるカレイで、体長が40センチ、1キロ程度の大きさまで成長します。魚体の裏側が赤く血のような色をしているため、この名前になったそうです。
ただ、赤い色が見られるのは鮮度が良いものに限られます。
今回は、一般的な煮付けについてご紹介します。
日頃から鳥取県の食卓にのぼる「アカガレイの煮付け」
4枚、丸々入っているアカガレイを購入しました。こちらは、米子(よなご)市一般的なスーパーで購入したものです。前回記事のカニ同様、買い物に行くと、どのスーパーでも鮮魚がお手頃な値段(4匹で1000円など)で購入できるのです。
見てください、アカガレイの身です。厚みがありプリッとしているのが分かります。この時期は子持ちのものを見かけます。卵もふんだんです。
煮汁が染み込むように、包丁で切り込みを入れました。
煮汁を作ります。水を張り、こいくちしょうゆ、砂糖を投入します。あればショウガも入れると煮立った時に香りよく仕上がるでしょう。
カレイを煮汁につけます。鮮魚の身が大きいですね。都心などでは、なかなか見かけない大きさではないでしょうか。
カレイに煮汁が染み込むまで、煮込みます。
弱火でじっくりと煮て、こげないように気をつけます。
アカガレイの煮付けが完成しました。食感を楽しむために青ネギものせています。また、煮汁に魚の脂が溶け出しています。
身は、ほろほろで箸ですぐにほぐせます。味はさっぱりしていますが、ところどころで舌に残る脂の甘みとうま味が強いです。まさに品のよいごちそうでした。
余談ですが、筆者は残った煮汁をご飯にひたし食べるのが幼い頃より大好きです。
食材を余すことなくいただけるところにも、鳥取県の魅力が詰まっています。
煮付け以外にも嬉しい調理方法
いかがでしたでしょうか。鳥取県では沖合底引き網漁が禁漁になる6〜8月以外がアカガレイの旬です。
アカガレイは煮付け以外にも鮮度が良いと、なんと刺身にして食べる事もあります。アカガレイの刺身にアカガレイの卵をゆでてまぶした「アカガレイの子まぶり」は鳥取県では一般的な郷土料理なんです。抜群においしいので、皆さんも鳥取県に足を運んでみてはどうでしょうか。