〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
岡山県倉敷市駅前の商店街に本店を構える、「株式会社ふるいち」の3代目社長栗坂孔之(くりさか・よしゆき)さんに会社の歴史や、商品に対する想いについてお話を伺いました。
目次
「株式会社ふるいち」の始まりはアイスキャンデーと焼き芋
昭和20年代前半、創業者の古市博(ふるいち・ひろし)が夏場に自転車の後ろにアイスキャンディーをつんで行商を、冬場は焼き芋を販売していたのが全てのはじまりです。
生家が製麺業で小麦粉を扱っていたため、小麦粉を使った商品の販売を開始。まずは饅頭、その後お店の一角でうどんの販売を始めました。創業から67年にわたり倉敷市を中心に地元密着で商売をさせていただいています。
今も親しまれるお饅頭「ふーまん」
もともと販売していたお饅頭は「大判焼き」「回転焼き」と呼ばれるもので、今でも年配のお客さんには「ふーまん」と呼ばれ親しまれています。「熱いのでふうふうして食べたため」「鉄板を合わせて焼く様子が夫婦のようだから」と由来については諸説あるようです。
元野球監督の星野仙一さんが倉敷商業在学中によく食べに来られていたのは有名な話です。
命名「倉敷うどん」
うどんに力を入れ始めたのは2代目で現在会長である古市了一(ふるいち りょういち)。日本三大うどんと呼ばれるものに肩を並べたいという思いから、土地の名前をうどんに込めて、「倉敷うどん」と名づけました。
“創業者の古市博(ふるいち・ひろし)は忙しい中息抜きに麻雀を楽しんでいました。麻雀中はざるうどんをいつも食べていました。ある日食事作りをたのまれた現会長の古市了一(ふるいち・りょういち)が麻雀中でも食べやすいようにとざるうどんを丼に入れたれを上からかけ具もその上にのせて持って行きました。それを食べた創業者の古市博が「これ、店で出そう!」と言いました。それが「ぶっかけ」の誕生の瞬間です。”(株式会社ふるいちホームページより)
「ぶっかけ」の誕生秘話
倉敷うどん「ぶっかけ」を名物にすべく、40年ほど前に創業者が「ぶっかけ」の商標登録を申請、当時の倉敷市長も嘆願書を提出するも、すでに他に登録されていた商標だったため承認されませんでした。それでも諦めずこだわり続け、その後の法改定がチャンスとなり現在は「まるぶのぶっかけ」として商標登録されています。
40年前に登録が出来なくても諦めず、着々と活動を広め、「ぶっかけ」に想いを込めてきたからこそ、現在全国的に認知されてきたのではないかと思っています。うどん県の香川から「ぶっかけ」を勉強しに来られる方もいらっしゃったほどです。
ウエルカムto倉敷「ぶっかけ」を食べに来て!
返礼品を通して、倉敷を訪れたことのある方には「倉敷の思い出」を、お店で食べたことのある方には「お店の雰囲気」を懐かしんでもらいたい。
そして、倉敷を訪れたことのない方には自宅で味わっていただいたのち、倉敷を訪れ、是非倉敷の「ぶっかけ」うどんを食べにきてほしいです。
倉敷名物は世界へ!
努力が実を結び、全国、世界的にも注目されるようになってきた倉敷うどん「ぶっかけ」。
近年は社員の教育にも力を入れ「業界の常識をぶち壊せ」をコンセプトに新商品の開発、輸出・海外進出へ更なる力を注いでいます。
パワフルに突き進む「ぶっかけ」にぜひご注目ください!