これは、とある旅先で発見した記録である。
私はその時、沖縄県那覇市を旅していた。
最近おしゃれな暮らしに憧れを抱き始めた私は、沖縄のお皿が欲しいという一心で、スマートフォンの地図アプリを片手に壺屋やちむん通りに向かっていた。
地図アプリは今いる国際通りを抜けて少し歩いたら、壺屋やちむん通りに辿り着くと示していた。よし、このまままっすぐ進めばいいのだな、と顔をあげた瞬間、目の前に大きな像がそびえたっていた。
私の2倍はありそうな、巨大な壺屋焼きのシーザー像……の背中。
背中を向けているシーサーを拝むことも滅多にないなーー
そんなことを思ってシーサーを眺めていた時、重大な、とあることに気づいた。
ーーんん?シーサーってこんなに癖っ毛な生き物だったっけ?
目次
果たして全身くるくるなのか
気になったら、調べずにはいられない性格だ。
一旦、壺屋やちむん通りのことは置いておいて、この像をくまなく見回してみることにした。
顔まわりーーくるくる。
尻尾まわりーーくるくる。
足の周りーーくるくる。
壺屋うふシーサー像、どこからどうみてもーー全身くるくる!
いざ、現地調査!全シーサー、くるくる説。
なんてこった、シーサー像は全身くるくるだった。
なら、果たして、他のシーサーも同じなのか?
シーサーは、癖っ毛がスタンダードだというのか?!
これは、調査してみるしかない・・・!
シーサーが沖縄の守り神というのは本当だと、道を歩けば
国際通りや壺屋やちむん通りだけでもたくさんのシーサーに会うことができた。
よくある家のシーサー像ーーくるくる。
お店前のシーサー像ーーくるくる。
極め付けには、シーサーのイラストまでーーくるくる。
ネットでも探してみる、そして、結論。
私が出会ったシーサーだけがたまたま癖っ毛だったに過ぎない可能性もあると思い、勇気を出して他のシーサー事情をネットで調べてみることにした。
みなさんが今この記事を読んでいるということは、スマートフォンなりパソコンなりを使っているはずだ。そこで、検索バーを開いて、この4文字検索してみてほしい。
「シーサー」と。
……いかがだろうか?
どのシーサーの毛もくるくるしていないだろうか。
少なくとも、ストーレートがご自慢のシーサーを、私は発見することができなかった。
これはさすがに、声を大にして言ってもいいのではないか。
「シーサーは癖っ毛だったのだ」と……!