
1960年代から1970年代にかけての日本では、はまだモータリゼーションが一般化し始めたばかりで、自動車にもシートベルトが装備されていないなど安全性は高いとはいえず、道路整備も不十分、またドライバーのマナーや運転技術も未熟でした。
そういう実情を、警察や地域の交通安全団体などが、まずは個人ドライバーの注意を引こうとしたのかもしれません。その当時は道路沿いのあちこちに警察官のマネキンやダミーのパトカーが設置されていたのを記憶しています。
しかし暗い夜道でそれらに出くわすと、人形とはいえかなり異様に見えたので、交通ルールがどうこうという以前に、ハッと驚いて思わず不必要なブレーキを踏んでしまう方のほうが多かったのではないでしょうか?
果たしてそれらのダミーが実際のところ交通事故防止に役立っていたかどうかはわかりません。
筆者が住む場所からもほど近い兵庫県川西市内のベッドタウンを通る県道12号の沿道にもつい最近までダミーのパトカーが置かれていました。
しかし昨日、岡山県津山市近郊にある勝央町で見つけたこれは、女性警察官のマネキンまで乗っているという独特な雰囲気にに心底たまげてしまいました。
よく見るとナンバープレートの文字に手作り感が漂っていて、細部にまでこだわりきれていないのも含めて、どこか愛嬌のある仕上がりでした。

令和の時代に入ってからはさすがに地方の道路を走っていてもダミー警察官を見かけることはほぼなくなっていましたので、なおさら驚かされてしまった筆者でした。
みなさんがお住まいの地域にもダミーの警察官やパトカーはありますか?