「鹿野でゆっくりした時間を」83歳の決意、“Cafe畦道”福田さんの思い【山口県周南市】

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山口県周南市鹿野(かの)に、2023年10月にオープンした「Cafe畦道(あぜみち)」。この店のオーナーは、83歳になる福田省三郎(ふくだ・しょうさぶろう)さん。広島県で仕事をしていた福田さんが帰郷し、カフェをオープンするに至った物語を追いかけました。

豊かな自然に囲まれたカフェ

テーブルが12席、小上がりが2席。観葉植物が並ぶ店内の窓からは、豊かな自然を眺めることができ、入口の前には店主が整備した庭が広がるCafé畦道は、2023年10月、山間の町である山口県周南市鹿野にオープンしました。

コーヒー、紅茶(各450円)、オレンジ・マンゴージュース、ジンジャーエール(各400円)に加え、ピザ(700円)、ワッフル・ケーキ各種(400円)などの軽食や、ケーキセット(700円)といった、まさにカフェといったメニューを提供するCafé畦道の店主は、83歳になる福田省三郎さん。開店に至るまでの物語を、忙しい営業時間の合間を縫って話していただきました。

83歳の決意、その物語

鹿野で生まれ育ち、20代の頃から隣県の広島県でアパレル関係の仕事を始めた福田さんは、約50年に渡り広島で仕事をしていました。その転機となったのは、約10年前に鹿野に帰ったときのこと。

「鹿野に帰ったとき、人の住んでいない生家の状況を見てどうにかしないと、と感じました」。福田さんは生家の大部分を解体し、敷地の整備を行いました。「家族や近所の人が遊びに来る場所になれば」と、炊事場に当たる部分を残していたのが、いま、カフェを営んでいる建物になっています。

もともとは遊び場として整備していたこの場所でカフェを営むきっかけは、鹿野各地を会場に毎年4~5月の2カ月間、地元有志が整備した庭を一般開放するイベント「里山オープンガーデンかの」に参加し、自らが整備した庭を解放したとき、来場した方から「お茶が飲めるといいねえ」という声を受けたことなのだとか。

「里山オープンガーデンかの」については、こちらをご覧ください。
https://kanonokaze.com

オープンから約半年が過ぎての思いを聞くと「大変ですがとても充実しています。近所の人も寛容で、たくさん車の往来があっても許してもらっていますから、お店を続けることができています」と、手ごたえや周囲の方への感謝を語ってくださいました。

「なにぶん歳を重ねていますから、来客した方には迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、この場所を訪れ、自然の空気を吸い、ゆっくりした時間を過ごしてほしいです」と語る福田さん。おいしいコーヒーと鹿野の自然、そして福田さんの気さくな人柄に癒されるひと時を楽しめるCafe畦道。ぜひ一度、来店してみてくださいね。

イベント期間中は、営業時間を拡大します

Cafe畦道の外には、ひときわ目を引く石畳の道が印象的な庭が広がっています。この道は、家を解体したときに出てきた石などを使い、整備したものなのだとか。

カフェオープンのきっかけにもなった「里山オープンガーデンかの」は、今年も5月末まで開催中。鹿野各地を会場に開催され、Café畦道も「畦道ガーデン」の名前で庭を開放しています。

期間中はカフェ営業を拡大して、木曜日以外の週6日、庭にも席を設置して開店予定です。

庭の見頃は4月下旬頃から。ぜひ、カフェと一緒に、すてきな庭も楽しんでくださいね。

Cafe畦道

山口県周南市大潮309-1

営業時間 金・土・日曜日、祝日の10時~16時(1・2月は休業)

駐車場 8台程度問合せ ☏090-4104-6277

亀谷忠史

亀谷忠史

山口県周南市

第7期ハツレポーター

仕事の傍ら、”鹿野にエールを”をスローガンに、山口県周南市鹿野地域を広報活動で応援する「まちづくり応援団えーる」として活動中。執筆・写真・動画など、さまざまな方法で情報発信し、鹿野を知ってもらう活動をしています。余暇には食べ歩きをしたり、写真を撮ったり、猫を愛でたり、気ままに生きています。

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