沖縄の自然とハチミツから作られるスキンケア「フローモ」【沖縄県嘉手納町】

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〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜

沖縄の自然から作られるスキンケア

わたしたち人間は自然の一部分なんだ。

そんなことを意識させてくれるスキンケアがあるのを知りました。

フローモの商品は全て無農薬、自家養蜂で採取されたハチミツや、沖縄の自然由来のものを使用して作られています。ハチミツは、沖縄の亜熱帯の花「タチアワユキセンダングサ」から集められ、巣で完熟させ、巣を絞ったまま加熱処理などを行なっていないので、酵素、ビタミン、アミノ酸、ミネラルがそのまま味わえます。

「人のからだは本来移ろいゆく季節や自然のリズムとともに変化するもの」

沖縄の美しい自然、生物や草花の生命力、土地の強さに触れ、強烈なインスピレーションを得た、フローモ代表の石渡みち代(いしわた・みちよ)さん。その経験から、沖縄の素材を活かし「人が本来もっている自然治癒力や免疫力を引き出し、心・からだ・肌のバランスを全体的に整える」ための商品を丁寧に手作業で作り販売しています。

沖縄の土地の強さに癒されて

千葉県ご出身の石渡さんは、東京で働いていた頃、都会での多忙な生活から慢性的な疲れを感じ、心と体調に違和感を覚えるようになりました。2002年、ご主人の仕事の関係で沖縄に急に移り住むことになり、誰も知り合いのいない環境で生活するうちに、さらに体調が悪化。その後、健康を取り戻すきっかけとなったのは、他ではなく沖縄の自然を肌で感じることでした。「沖縄の土地の強さを身体で感じ、価値観が変わった」といいます。その時強く「沖縄の自然に触れて暮らすことの価値の高さ、ありがたさを感じた」のだそうです。この経緯から、沖縄の化粧品会社で経験を積んだのち、2008年にフローモを立ち上げました。

もともと化粧品会社の化学研究の分野でお仕事をされていた石渡さんは、自ら化粧品を製造する資格も所持しています。自宅ではご主人とともに養蜂場を営み、ミツバチとともに暮らしています。フローモの外観や内部のインテリアは、二級建築士、インテリアコーディネーターの資格もお持ちの石渡さんならではの知的でセンスの良いお洒落な雰囲気に包まれています。石渡さんの想いが沖縄の土地で花開いています。

豊かな自然と米軍基地がある嘉手納町

フローモがある嘉手納町は、比謝川(ひじゃがわ)が流れ、豊かな自然環境を持ち、沖縄で最も古くから開かれ、縄文時代以前から人々が暮らしていた場所と言われています。

第二次大戦時、比謝川の河口を中心にアメリカ軍が上陸し、陸軍沖縄中飛行場などが占領され、多数の惨劇を招きました。そして現在もアメリカ空軍嘉手納基地として存在しています。

町の面積の約82パーセントが基地である嘉手納町は、居住区域以外の面積がとても少ないため、産業が成り立たず、特産品と呼べるものが少ないのだそうです。

そんななか、ミツバチや沖縄の自然を最大限に利用したフローモの商品たちが輝きを添えて、嘉手納町の産業を支えています。

天野崇子

天野崇子

秋田県大仙市

編集部編集記者

第1期ハツレポーター/1968年秋田県生まれ。東京の人と東京で結婚したけれど、秋田が恋しくて夫に泣いて頼んで一緒に秋田に戻って祖父祖母の暮らす家に入って30余年。

ローカリティ!編集部のメンバーとして、みなさんの心のなかのきらりと光る原石をみつけて掘り出し、文章にしていくお手伝いをしています。