日常生活の工夫や気づきをワクワクに変えるある方法【東京都港区・練馬区】

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日常生活にはアイデアグッズがあふれています。例えばペットボトルの側面に、持ちやすいように開けられたくぼみや、ふたを手で真ん中から二つに割って、ふたの中に仕込まれたタレを指を汚さずに、納豆にかけることができる納豆容器のふたなど様々。誰かが発案したであろうこれらのアイデアは、私たちもある日突然思いつくかもしれません。そこで筆者が実施して思いのほかワクワクした、もしも思いついた場合のある対処方をご紹介したいと思います。

発明の母と父?

「必要は発明の母である」この言葉は、発明があるニーズや問題を解決する際に生まれることを示しています。ここでいう「母」とは、発明の「きっかけ」を指します。

1726年に初版されたアイルランドの作家、ジョナサン・スウィフトが書いたあの有名な「ガリバー旅行記」の一節にこの言葉が登場します。

さてここでいう必要が母なら、父は誰でしょうか? それは最初に必要と思った本人ではないでしょうか。だからみんな必要の父になれる可能性があるわけです。

改善アイデアグッズ民族の日本人

歴史的にみて、日本人は改善や改良をすることが世界のなかでも得意な民族だといえます。古くは1543年に種子島に漂着した、ポルトガル船のポルトガル商人から買い受けた2丁の火縄銃のうちの1丁から、刀鍛冶(かたなかじ)職人たちが改良に改良を重ね、やがては大量生産するようになり、それから約30年後となる1575年の武田騎馬軍団と織田・徳川連合軍が衝突する「長篠の戦い」で、信長は本場ヨーロッパでも行われたことがなかった規模の銃撃戦となる数の鉄砲を使用したとされています。そしてやがてそのまま当時の世界でも相当な規模に達した鉄砲保鉄砲保有国の一つになったとも言われているので日本民族は人類史上稀(まれ)にみる改善アイデアグッズ民族といえるわけです。

そのスキルは戦後は工業製品や生活用品の改良改善に費やされ様々な便利グッズを生み出しています。

例えば家電メーカーのパナソニックの前身である松下電器産業の礎を築いた製品のひとつ、電球のソケットから電源を取るための「2灯クラスタ」やコンセントを分岐するための「三つ又ソケット」と呼ばれた商品。また、うまみ調味料である「味の素」の容器などは、当初は小さじでビンからすくい出して使用していたのを、ふりかけタイプのビンに変更したところ、湿気による目詰まりをしたため、さらに穴の口の面積を広くし穴の数も増やして改良し、いまではおなじみのスタンダードな小瓶となっていったのだそう。

とにかく日本はいつでもどこでも日常的に改善している国民なのです。だからあんなに生アイデアグッズが100円ショップにあふれているわけで、実際にこれは世界的にも珍しいらしく、お土産にと大量買いする海外からの観光客も少なくありません。台所用品などでもちょっとした工夫だけど、すごく便利でしかも価格が安くついつい買ってしまうのも納得です。

ちなみにこの改善という言葉はいまや、KAIZENと日本語そのままに、欧米の生産現場で品質向上のアイコンとなっています。

そんな改善工夫のDNAが、私たちの体には組み込まれているのです。そのためこの先みなさんも既製品や社会インフラなどに対して、何気ない生活の中でふと感じた不便を改善しようと、アイデアがわき出てくることがあるかもしれません。

「改善」のお手紙を送ってみた

そんな私も最近のこと、とある乳業メーカーのミルクティーの入った450ml紙パックに、ストローをさして飲もうとした時に、あるアイデアがわき出てきたのでした。

それはストローを差し入れる口の部分を三角に小さく切り取るというもの。切り取ることで開いた口を再び閉じても、ストローがきゅうくつに挟まれ曲がることなく比較的まっすぐとなり、チューチューと吸い込みにも支障がないのです。

私はこの瞬間、このアイデアは社会と共有すべき有用な工夫だと思い、いてもたってもいられずその乳業メーカーに、丁寧な説明と改善の提案をしたためた手紙とともに、切り口にストローを差し込んだ状態の写真をプリントし添えて郵送しました。

するとしばらくして丁寧な文面の手紙が、お客さま相談室から郵便切手も同封され送られてきたのです。以下はその文面です。


拝啓

時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
日頃は、森永乳業の商品をご愛用賜りまして、厚くお礼申し上げます。

この度は私どもの”リプトン ミルクティー”につきまして、貴重なご意見をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

またご丁寧にお写真をお送りくださり、感謝申し上げます。

立花様からいただきました、ストロー用の切れ込みについてのご意見は、社内で共有し弊社商品やサービス向上に活かしてまいります。

これからも、弊社商品についてお気づきの点をお聞かせいただきたく存じます。
末筆ながら、立花様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

敬具

※本記事における森永乳業株式会社からの手紙の引用は、同社サステナビリティ本部コーポレートコミュニケーション部 広報グループのご担当者様より、掲載の許可をいただいております


ほんのちょっとした思い付きでしたがこの手紙をもらったことで、この提案がひょっとしてこの先、飲料紙パックの様式を変え、それにともない製造工程も変え、そして社会を変え、文化を変え、国を変え、歴史をも変える可能性を秘めていることに気がついたのでした。そう考えると途端にワクワクが止まらなくなっていたのでした。

それ以来、自分が面白いと思った思い付きが出てきたなら、ある時は政党、ある時は企業や業界団体などにそんな改善の手紙を、ワクワクするために送っていきたいと思うようになったのでした。

どうですか? あなたも発明の父になってみようとは思いませんか。


参考サイト
「あたりまえ」の不便を、新製品で「ありがとう」に変える パナソニック エレクトリックワークス社公式note
https://uragawa-note.jpn.panasonic.com/n/n8601c0670ca5
「味の素®」容器の変遷https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/aboutus/history/chronicle_2014/11.html

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立花加久

立花加久

大阪府出身。都内在住。これまで週刊誌や夕刊紙を中心に、芸能、政治、居酒屋、医療、住宅、坂散歩
スピリチャルと乞われるまま、思いつくままに節操なくインタビューや取材執筆編集をしてきましたが、また新たな気分で、魅力的な人や、現場に出会えればと思っています。

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