和歌山県橋本市周辺で120年以上前から作り続けられている「紀州へら竿」。橋本市周辺に自生する3種類の竹を組み合わせてひとつひとつ職人の手によって作られ、竿の寿命は100年を超えるという。
「紀州へら竿」を作る職人で構成される紀州製竿組合には現在、20人の竿師がおり、伝統を支えている。強いへらぶなとの引き合いを楽しめるのは竹製の竿ならではで、全国には多くの根強いファンがいる。そんな歴史ある紀州へら竿の技術継承をめざして修行に励む、木原聡(さとし)さんを取材した。
釣り好きが高じて竿師へ「技術を受け継ぎながら次の代へ継承したい」
木原さんは釣り好きが高じて、いっそ大好きな釣りの道具も自身で作ってみたいと、2年前に竿師の後継者育成に力を入れる匠工房の門をたたいた。自営業をしながら大阪から橋本市まで通い、修行をするという新しい技術継承の形をとっている。
木原さんは紀州へら竿の一番の魅力は、場所によっては邪魔者扱いをされる竹が、竿師の技術によって100年以上使われる一生の宝物に変わることだと言う。そのための技術を匠工房の米田護親方から受け継ぎながら、さらに次の代に継承するサポートをしたいと話してくれた。
〈紀州へら竿 匠工房〉
- 所在地:和歌山県橋本市清水558-4 南海電鉄高野線紀伊清水駅内
- 営業時間:【通常】火曜日・水曜日・木曜日・土曜日 8:30~16:30(体験は9:00~16:00)
- 定休日:金曜日
(備考1)金曜日は定休日のため人数にかかわらず体験はお休み
(備考2)5名以上でご予約いただいた場合、(5人以上の場合入替制)日・月曜日も体験予約可能。体験申込が5人以上の場合、入替制。
- 工房見学:営業時間内で予約不要
- 体験:
- 火入れ・穂先削り体験コース
- 竹を使ったシャープペンシルを製作し持ち帰り可能
- へらブナ「竿掛」作り体験10回コース
- 体験の申込・問合せ先:
一般社団法人 高野山麓ツーリズムビューロー
所在地:〒649-7205 和歌山県橋本市高野口町名倉288 2F
営業時間:9:00~17:00
定休日:土・日・祝日及び年末年始を除く
受付専用ダイヤル:080-2420-8983
- 紀州へら竿製作工房『匠工房』ホームページ