おいやん(「おじさん」の関西弁)こと鶴谷(つるたに)博さんは、地元である和歌山県橋本市の高野七口再生保存会に所属している。高野七口とは高野山に通じる町石道や黒河(くろこ)道などの7つの道への入口だ。鶴谷さん達会員は高野七口を誰もが歩行可能な参詣道として再生し、保存するために活動している。その保存会代表として、今回鶴谷さんが高野山の麓のまち、橋本市を紹介してくれた。
おいやんのガイドは高野山参拝の醍醐味!?
橋本市は昔、高野山への参拝者が通れるようにと紀の川に橋を架けたことから「橋本」と呼ばれるようになったそう。そう教えてくれた鶴谷さんが持っていたメモは事前に調べてくれたことがびっしりと書かれていて、そのメモに伴い地元の良さを伝えようとマシンガントークがさく裂していた。
筆者である私は取材体験をしに行ったが、質問をする暇すら与えないスピード感だ。しかし、それでもその話をこぼすことなく聞きたいと思わせるのは、鶴谷さんの知識の深さや伝えようとしてくれるまっすぐな人柄が心に刺さるからである。
鶴谷さんは保存会の活動で、高野七口のガイドを行っているそう。高野山に登りながら、おいやんの話を聞くのも参拝の醍醐味ではないだろうか。
〈高野七口再生保存会〉
所在地:和歌山県橋本市高野口町名倉214
電話:070-2614-9671
ホームページ:https://www.kouyananakuchi.jp/