「島内外の架け橋に」特別住民カードが手に入る!?久米島ファンクラブの謎に迫る【沖縄県久米島町】

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沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。

事務所内の様子。広報の仲宗根麻衣子さん(左)と事務局長の松山悦子さん(右)

沖縄県久米島にはファンクラブが存在します。その名も「久米島ファンクラブ」。ファンクラブに入会すると特別住民票を発行してもらえたり、島内で割引が受けられたり、広報くめじま(毎月)やお知らせ、会報誌「南風の便り」(年4回)を発送してもらえたりと、まるで島民になったような待遇を受けることができます。「久米島ファンクラブ」とは、一体どんな団体なのか、広報担当の金城良乃(きんじょう・よしの)さんにお話を伺いました。

久米島をあなたの第2のふる里に

入会時特別プレゼントの「オリジナル一輪挿し」(作:五え松工房)

久米島ファンクラブは、2009年に久米島と島外を結ぶ架け橋になれたらと、久米島町女性会(当時、久米島町婦人会)が立ち上げ、2024年で15周年を迎えます。現在は事務局長の松山さん、広報の仲宗根麻衣子(なかそね・まいこ)さん、金城さんの3名を中心に運営しています。久米島ファンクラブは久米島が好きな方や興味のある方であれば、どなたでも入会できます。個人なら個人会員、家族でのお申し込みは家族会員(4名まで)がお得です。会員数は現在、105世帯の約200人。特に東京在住の方の割合が多いのが特徴です。

<入会金>
個人会員/5,000円
家族会員/6,000円

<年会費>
個人会員/3,000円(入会初年度は無料)
家族会員/4,000円(入会初年度は無料)

久米島ファンクラブに入会すると、まず事務局から「特別住民票」と「特別住民カード」が発行されます。この特別住民カードを提示することで、久米島内の公共施設を住民価格で利用できるほか、協賛している店舗で特別なサービスを受けることが可能です。

また、入会時には特別プレゼントとして久米島の木のぬくもりを感じられる「オリジナル一輪挿し」(五え松工房製作)が贈られます。さらに、会員の更新時にも、久米島の特産品などのプレゼントが贈呈されます。

久米島ファンクラブでは昨年、一部の運営メンバーが退任したことを受けて、金城さんがピンチヒッターとして加わりました。当時、会報誌「南風の便り」と広報くめじま(久米島町発行)を会員に郵送していましたが、かなりの負担でした。

そこで、限られた時間で活動をするメンバーの負担軽減と効率的な運営を目指し、これまで毎月行っていた会報誌の発行を年4回に変更しました。また、会報誌の発行回数を減らす代わりに、新たに「久米島ファンクラブ公式blog -南風の頼り-」を立ち上げました。このブログでは、久米島の魅力的なお祭りや、有益な情報を定期的に発信することで、タイムリーな「久米島の今」を知ることができます。金城さんは久米島町役場で広報担当をした経験を生かし、久米島の魅力を伝える一翼を担っています。

特別企画「旅するカード」とは

久米島ファンクラブは2023年限定で、特別企画「旅するカード」を発行しました。このカードは会員の友人たちに久米島で使ってもらうことを目的としております。会員の家庭それぞれに10枚の「旅するカード」を配布し、会員は久米島への旅行を計画している友人たちにこれらのカードを1枚ずつプレゼントします。カードを受け取った友人が島を訪れると、特別な特典を受けることができる、というものです。さらに、友人とともに島を訪れる会員にも特典が提供されるという、お互いハッピーになる企画です。久米島ファンクラブ運営メンバーが長年のつながりを持つ地元の店舗に直接訪問して特典を依頼し、久米島町女性会が参加店舗の代金を支払う形で協力を得ています。(とても好評で、2024年度まで期間延長)

金城さんは、「旅するカード」を通じて、「より多くの久米島ファンを増やしていきたい、久米島を気に入ってくれた人がファンクラブに入会していただければとても嬉しい」と、語ってくれました。この「旅するカード」企画は、久米島ファンクラブの会員にとって、島の素晴らしさを友人たちと共有し、一緒にその魅力を再発見する絶好の機会になるでしょう。

久米島は「ちょうどいい」一度来たら絶対好きになる

金城さんは久米島のことを「ちょうどいい島」だと語ります。
島のサイズ感がちょうどいい。久米島の面積は約60㎢、人口は約7,000人で、この人口密度が「ちょうどいい」と感じているそうです。島の住民は同じ地域や同年代の人のほとんどが顔見知りで、でもそこまで干渉し合うこともなく、それなりの距離感があるようです。このような親密さとつながりが、久米島の「ちょうどいい」関係性を作り上げているのかもしれません。

また、金城さんは久米島の人が大好きだといいます。沖縄の人は優しいと言われていますが、久米島の人たちの優しさには理由があるとのことです。昔、久米島はその名前にも「米」が含まれている通り、米作りが盛んで、山があり自然が豊富なおかげで水源が確保され、米やほかの農作物がたくさん採れました。久米島はほかの離島に比べて自然災害の影響が少なく、水不足の問題も少なかったことから、他の地域と比べて生活に余裕があり、自然と人々の性格は穏やかでおっとりしたものになったのではとのこと。このような環境が、久米島の人々の温和さを感じさせているのかもしれません。

島内外を結ぶ架け橋になりたい

久米島と島外の世界との架け橋となることを願い、より多くの人々にこの美しい島の魅力を知ってもらいたいという強い思いから、ファンクラブは始まりました。

ファンクラブの会員の中には、久米島観光大使として活躍するほど、久米島愛が強いメンバーもいるとか。東京で久米島ファン同士の交流イベントを開いたり、物産展などの島内外イベントに参加したり、イベントサポートにかけつけたりなどつながりも強く、久米島を第2のふるさととして大切に思う人たちの輪の広がりを感じます。

久米島ファンクラブは現在、会員数の拡大と関係人口の増加を目指しています。久米島のおいしい食べ物や文化を知ってもらうこと、久米島と島外の人々との交流を通して、島民自身にももっと久米島の魅力に気づいてほしい、と金城さんは願っています。

久米島には楽園のような「ハテの浜」、宇江城岳(うえぐすくだけ)の山頂にある宇江城城跡などの素晴らしい場所、金城さん一推しの「久米島で会うべき人」である、FMくめじまで活躍するキーパーソナリティ「マンデーさん」をはじめ、素敵な人たちとの出会いにあふれています。一度訪れた旅人は、きっと久米島のとりこになることでしょう。魅力満載の久米島を体験する方法の一つ、またはきっかけとして久米島ファンクラブに入ってみてはいかがでしょう。

<事業者情報>

「久米島ファンクラブ公式blog -南風の頼り-」
https://kumejimafc.hatenablog.com/archive

坂本友実

坂本友実

静岡県富士宮市

編集部記者

「生き物の精密模型」という非常に限定的な市場で、ニッチな商品を届け方を追求した経験から、いいものなのにマイナーすぎて売れない、伝えるべき人に伝えられなくて歯痒い、という問題を解決したく、媒体にぴったりなアプローチによって「伝えたい想い」を「届けるべき人」に届け、機会損失をなくしていきたいです。

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