〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
沖縄県那覇市きっての繁華街・国際通り近くに店を置く海藻専門店「株式会社 もずキム」。
沖縄の海の幸であるウミブドウやアオサのほか、宮古島の海で育まれたモズクをキムチとともにじっくりと漬け込んだ「もずキム」を販売しています。
沖縄県那覇市の市場本通りにある「もずキム」
東京海洋大学出身で海藻に関心を持っていた同社の桑名宣男代表が、2004年に創業。今では沖縄県をはじめ、東京都内にも事業所を持ち、店舗は関西にも展開しています。
そんな「もずキム」の魅力を大阪府内の店舗代表・野島祐一郎さんがお話ししてくれました。
「最大のこだわりは、海藻の繊維を傷つけないよう、手洗いしていることですね」。同業他社では、一度に大量の海藻を洗える機械洗いが一般的。しかし、同社では「採れたてのシャキシャキとした食感やたっぷりの旨味を、お客様にそのまま届けたい」という思いから、手洗いを採用しています。
海藻は毎日、産地から空輸。それらを専属の従業員3人が手際よくゆすぎます。1日一斗缶10個分ほど(約150キロ)を手掛けるそう。
そんな「もずキム」の仕込む海藻に魅了されたファンは、全国に。「もずキム」の商品は、大手通販サイト「楽天市場」の部門ランキングトップにランクインしたり、「沖縄県産海ブドウ品評会」で上位3位を独占したりしています。ライバル陣営を寄せ付けない最大の決め手は、採れたての食感や風味を味わえる新鮮さにありました。
お客さんからは「コリコリ、サクサク、ツルツル。いくらでも食べられそう」「いつも食べているモズクと比べ物にならない」などの絶賛の声が日々届きます。また「健康効果」も期待でき、水溶性食物繊維が豊富で腸活などにもってこい。健康のために毎日食べるリピーターも多いそう。
「沖縄の海藻の魅力をもっと多くの人に伝えたい。同時に沖縄の魅力も発信できたら」と意欲的な野島さん。お客さんと顔を合わせて海藻の魅力を伝えたいが、今はコロナ禍。「旅行しづらい今だからこそ、食卓から沖縄を感じてもらいたい。落ち着いたら、『もずキム』を目的地の一つに遊びに来てください」
(大石 茜さん)