私の住んでいる和歌山県田辺市中辺路町から三重県に向かって車を走らせる道中に昔ながらの無人販売の小屋が密集しているところがあります。それは三重県熊野市の山の中を走る国道311号線沿いです。
この一帯はみかんの生産が盛んなようで、販売所もたくさん。無人販売所もぽつぽついたるところにあるのですが、その中でひときわ興味を惹かれるのがこの”密”になっている無人販売所。全長は約100メートルぐらい!カーブに沿ってずらりと所狭しに並んでいます。
和歌山県も含め、この一帯は柑橘類の栽培が盛んで、私の住む田辺市でもたくさんの種類のみかんを栽培されており、みかんを筆頭に「作れない柑橘類は、ほぼない」と言われているぐらい種類が豊富です(いまだに友人などと品種での会話になるとついていけません)
「ここではみかんと梅は『買うもの』ではなく『巡るもの』」
引っ越してきた当初に地元の方に言われましたが、まさにそのような生活をしています。
こちらの無人販売所でも、冬だけではなく季節ごとに何かしらの柑橘類が置いてあり、通るたびについつい覗いてしまうのです。
ちなみに、約1キロぐらいで袋詰めされていて、金額は100円のものがほとんどなんです!山の中を抜け、市街地に出ると同じ産地のみかんなのに300円以上の値段がついているのでとってもお得です♪
どの小屋が誰のみかんで、誰のみかんが美味しいのか…覚えておこうと思いながらも、毎回忘れてしまうのが難点です。
無人販売所なので誰にも聞く事が出来ず、インスピレーションで「君に決めた!」と思ったみかんを握りしめ、100円を支払い、自宅にまだみかんがあるのにいそいそと車に積み込みます。
しかしながら、周辺は商店が無く、自動販売機もありません。こちらの無人販売所ではおつりが出ないので、100円がないと買えないので要注意!ものすごいショックを受けます。
みかんと言われて浮かぶみかんのイメージって、多くの人の場合「温州みかん」だと思うのですが、産地に住んでいると「このみかんの種類は何なんだろう?」と思うようになります。
また、生産に関しても和歌山県や三重県などの「県産みかん」の認識から和歌山県南部の紀南エリアのみかんのような「エリア別みかん」に認識が変わり、それが市町村へ(和歌山で有名なのは有田みかん!)…そして生産者へと好みが細分化されていきます。
認識がより深くなるほど「面白いなぁ」と思いながら、今日も帰ったらもらったみかんを食べて、もうなくなりそうなので、次の休みはみかんをもてあましている友達の家にもらいに行こうかと思っています。
話はそれましたが、こちらには、漬物や野菜も並んでます。時期によってはお花なども!
産地直売所に行く前に覗きに行ってみたらきっと楽しいと思いますよ~✨