根室ならでは!知っていましたか?ロシア語「キリル文字」の道路案内標識!【北海道根室市】

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上から釧路、厚岸(あっけし)、厚床(あっとこ)

コロナ禍前の夏、名古屋港から苫小牧港行きのフェリーにバイクを積み込み、北海道の道東を回ったことがありました。

本州に住んでいる者の感覚では、北海道は思っていた以上に広大で、距離感を錯覚させられるシーンにたびたび遭遇し、ずいぶんたまげました。

北海道でもやはり道東ともなると、海流の関係からか札幌あたりよりも一年を通してずっと気温が低いところです。

バイクで、山をくり抜いたトンネルを走行中、トンネル中央部では夏場にもかかわらずスロットルを開けると低温の影響か後輪が空転するんですね。

どうも路面が凍っているのではないかと邪推したのですが、シベリアの永久凍土地帯で同じ目にあったので、北海道でも道東には山の土台となっているような部分に掘られたトンネルの下には永久凍土が存在するのではないかと思ってしまいました。

地質の専門家の方のご意見をたまわりたいところです。

旅の最終目的地は、やはり東の果てのJR東根室駅を訪れてから、北方領土の歯舞(はぼまい)群島が見える納沙布(のさっぷ)岬となりました。あいにく霧がかかる悪天候のため、島陰は見えませんでした。

根室周辺を走り回っていて気づいたのですが、道路案内標識が、通常の日本語と英語に加えてロシア語のキリル文字も併記されていることに気づき、兵庫県在住の筆者はなかなかのカルチャーショックを受けました。

最近は一時よりだいぶ減少したようですが、根室周辺の港はロシア船がしばしば寄港しています。

筆者は旧ソ連に滞在していた経験があり知人も多く、ロシアの人においてはソ連崩壊以降に教育を受けた世代にはだいぶ英語が理解できる人たちも増えましたが、それ以前に教育を受けた人たちには英語のアルファベットを読めない人が多数派でした。

そのような事情からの、知られざるローカル・カルチャーなのかもしれません。

網走まで行くとロシア語表記はなくなったので、やはり根室市周辺だけの局地的なサービスのようでした。

※写真は全て筆者撮影

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椛澤弘之

椛澤弘之

兵庫県丹波篠山市

第7期ハツレポーター

"東京都大田区で生まれ育ち、中学・高校時代は神奈川県茅ケ崎市で過ごす。
高卒後、旧ソビエト連邦を経てギリシャ共和国に渡り、サウンドエンジニアとしてミコノス島の劇場で働く。
欧州言語に興味を持ち、スイスの商業高校と州立大学で学ぶ。
帰国後、輸入雑貨買い付けの傍ら、レシピ復刻料理研究家、翻訳家(英・仏・独・伊・西)、写真家、ジャーナリストとして活動する。
現在は地方から世の中を見渡すため、兵庫県丹波篠山市在住。"

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