「捨てません」魚の頭や骨まで発酵、網走の漁師手作り 驚く旨味の『ポンモイ魚醤』

網走市は日本有数の鮭やカラフトマスの漁場である。

その鮭やカラフトマスの加工の際に発生してしまう「廃材」、いわゆる捨ててしまう内臓や頭、売り物にならない状態の魚体等のことですが、3名の地元漁師達は「この捨ててしまう部分を何かに使えないか」と考えを巡らせること5年、いよいよ魚醤作りにチャレンジしようと立ち上がりました。 

構想5年、やっと完成した魚醤『ポンモイ魚醤』

見てください、優しそうで陽気な3名の漁師を。

構想5年、作り始めてから試行錯誤しながら完成するまでに3年を費やし、やっと商品化した夢の魚醤を『ポンモイ魚醤』と名付けました。

魚の捨ててしまう部分と水と塩、そして地元醸造所の麹だけで造っており、化学調味料は一切使っていません。環境にも優しく身体にも優しい、まるで作り手を現すかのような、そんな「やさしい魚醤」なんです。

販売を開始した昨年は、カラフトマスとカスべの魚醤を販売しましたが、今年は満を持してサケの魚醤を発売しました。

ところで『ポンモイ』とは?

ラベルを見ますと、『ポンモイ魚醤』と大きく表示されていますが、「ポンモイ」とはアイヌ語で「小さな入り江」を意味します。網走市にはポンモイ柱状節理と呼ばれる天然記念物やポンモイ海岸という地名があります。

茶色の同系色2色のラベルがレトロ感を感じさせ特徴的かつクールでとても素敵ですね。

続いて魚醤についてですが、魚醤は秋田県の「しょっつる」などがありますが、一般的にはタイのナンプラーがスーパー等で手に入りやすいのでお馴染みかと思います。

魚醤と聞くと、まず癖のある匂いや味が頭に浮かび敬遠している人もいますが、ポンモイ魚醤は癖というよりは「豊かなコクと旨味、食欲が増す香り」と捉えた方が正しく、幅広く色々な料理に使えそうです。

ポンモイ魚醤を使って料理を作ってみました

私が作った素人料理と個人的な感想で恐縮ですが、ポンモイ魚醤を使って料理を作ってみました。

まずは生春巻きと、つけダレはポンモイ魚醤をベースにごま油や鷹の爪・ニンニク等を加えて作りました。

「魚醤の豊かな旨味に、ごま油や薬味が調和」し生春巻きにぴったりで、癖がなく優しい分、そのままサラダのドレッシングとしても重宝しそうです。

続いてチャーハンですが、仕上げに隠し味としてポンモイ魚醤をさっと使うことにより、醬油を使った場合は引き締まった味わいに感じますが(もちろん美味しい)、魚醤の場合は柔らかくかつ深い旨味を感じます。

「何よりも立ち上る香ばしさがたまらない」

他にもパスタやカレーライス、煮物・野菜炒め等色々と試してみましたが、ポンモイ魚醤は素晴らしく優秀な万能調味料であり、「魚から滲み出る上等な魚介出汁」だと感じました。

是非試して欲しい、卵かけご飯にも合う『ポンモイ魚醤』!

ポンモイ魚醤の売っているところ

肝心なポンモイ魚醤の販売先についてですが、販売元の川内漁業 川内剛さんがオーナーで奥様が店主をされている、オーガニック料理を提供するお洒落カフェ【Salt&Sun】を中心に網走周辺の一部スーパーへ徐々に広がっているそうです。

最後に代表の川内さんからお話を伺いました。

「ポンモイ魚醬を作っている我々3名の漁師共通の思いは、この商品を通じて網走市と網走の魚をもっと沢山の方に知ってほしい、将来もし漁業が衰退してしまった時でもこのノウハウを生かしてみんなで盛り上げていきたいです」と熱く語ってくれました。

そんな熱い漁師達が網走にいること、特に川内さんは高校の同級生ということもあり、とても嬉しく思いながら私はこの記事を書きました。

「網走の漁師さんは最高に素敵ですね」

日本有数の鮭やカラフトマスの漁場、網走の海(オホーツク海)

【ポンモイ魚醬】販売・お問い合わせ先

☆販 売 元        川内漁業

☆販売・お問い合せ先  Salt&Sun  網走市海岸町5番1-4

                    TEL080-6094-0003 又は インスタグラムのダイレクトメール

☆インスタグラム→ https://www.instagram.com/salt.and.sun/?hl=ja

猪澤航

北海道網走市

北海道網走市出身、高卒から四半世紀近く周辺2市4町を転勤し歩き、お店も信号機も学校も無い集落を経て網走市へ戻ってきました。離れている時はあまり感じなかった地元愛が、戻ってきてみると驚くほど網走が大好きなことを再確認しました。
そんな私が、離れていたからこそ見える魅力や感動を発信していけたらと思います。