「ジビエを食卓の選択肢にしたい」クローン病を救った奇跡のお肉【山口県山陽小野田市】

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〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜

みなさんは、「ジビエ」を食べたことがありますか?

「ジビエ」とは、狩猟で捕られた野生の鳥獣の食肉のことを指します。

「まだまだ知名度の低い、鹿肉や猪肉といったジビエを一般化させたい」と、精力的に活動している人がいます。山口県山陽小野田市でジビエ施設を運営する、「西日本ジビエファーム」の仲村 真哉(なかむら・しんや)さんです。

山陽小野田市出身の仲村さんは大学卒業後県外で働いていましたが、持病であるクローン病が悪化し、療養を目的に地元に戻ってきました。読書好きな仲村さんが闘病中にたまたま手に取ったのが、鴨を捕りながら生活する猟師の本でした。その時、「こんな生活があるのか」とハッとしたといいます。

クローン病は脂肪の摂取量が制限される病気であるため、発病以降、牛肉や豚肉といったお肉を避けていました。しかし、「ジビエ」は高タンパクかつ低脂質で、クローン病を患っていても食すことができます。鹿のロースの味わいは牛肉に似ていることから、初めて食べた時に仲村さんは「あぁ、そうだ。お肉ってこんな味だったよなぁ」と、感動したといいます。

また幸いなことに山陽小野田市周辺は、自然豊かで狩猟が盛んだったことから、「ジビエ」を摂取し続けたところ、仲村さんの体調もよくなり、CRPやヘモグロビンの量が平常値になるなど、実際の数値にも現れていきました。

仲村さんは自分自身がジビエによって救われたことから、「身をもってジビエの魅力を広めていきたい」と語ってくれました。

狩猟のプラットフォームを作ることで地域課題も解決

仲村さんが猟師になって分かったのは、捕られた鹿肉や猪肉の流通がうまくいっていないことでした。

解体現場の衛生環境が悪いと食用として提供できないため、これまで猟師は狩猟した肉を自分たちで山分けするだけで、残った部分は山に捨てられているという現状がありました。

仲村さんは里山の鳥獣被害や猟師の高齢化を解消していくためにも、狩猟を事業化していく必要性を感じ、起業に踏み切ったそうです。

現在は、衛生的で安心安全なジビエ施設を建てることで、猟師と食卓をつなぐ役割を担っています。

ジビエは100%国産。地産地消で食をアップデートしたい

「百聞は一食に如かず!まずは一度食べてみてほしいです」

そう語る仲村さんは、「ジビエという選択肢が当たり前にある世界にしたい」といいます。

GDPの低い日本は、食料を外国輸入に頼って生活しています。ですが、ジビエは100%国産。現在は一部のレストランでしか食べることができませんが、私たちの食卓の選択肢にジビエが生まれることで、地産地消の世界が実現できます。

そのために乗り越えるべき課題は、「ジビエ=臭い」という先入観を解消することだと仲村さんはいいます。ジビエを初めて食べた人は、大抵「意外と臭くないし硬くないんですね」という反応をするそうです。

「事実、鹿や猪の動物自体には臭みがないのですが、殺傷してからバクテリアが繁殖する数時間に適切な処理ができないと、臭みが増してしまうことはあります。ですが、事業として衛生的な解体施設を持つことで、本来の味を提供できるようになります。クオリティーのばらつきをなくし、提供のハードルを下げていくことで、『ジビエ=安心安全でおいしい』というイメージへと変わり、新しい食卓の選択肢を増やしていきたいです」と、仲村さんは話してくれました。

「一度食べた人のリピート率は高いので、まずは一度手に取ってもらって、ジビエっておいしいなと純粋に感じてもらえたらうれしいです!」と語る仲村さんの目は、キラキラ輝いていました。

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グミ

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東京都

編集部記者

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