〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
「OTOGI de BonBon(おとぎでぼんぼん)」は、2021年4月に大阪府豊中市岡町北にオープンしたバターサンド専門店です。開業当初より行列のできる人気店となり、確かな美味しさでお客様の心を掴んできました。オーナーの渋谷直樹(しぶたに・なおき)さんにお話をうかがい、その人気の秘密をひもときました。
目次
大好きなバターサンドで皆様に笑顔になっていただきたい
渋谷さんにとって子どもの頃の美味しいお菓子のナンバーワンはバターサンド。子どもの頃に冷蔵庫を開けてバターサンドを見つけた時の特別な喜びがバターサンド専門店を開業するきっかけだそうです。
「六花亭のバターサンドを子どもの頃に食べて、すごく美味しかった記憶があって。でも当時は百貨店で買うか、お土産で頂かないと食べられなかった。近くにバターサンド専門店があったら行くのに、なかなかできないので、自分で店を開こうと思ったんです」。
美味しいと思う味を数年にわたり追求し、2021年4月に自身のこだわりを詰め込んだバターサンド専門店を開業。新型コロナウイルス感染拡大による自粛生活が続く中、「コロナ疲れの方に少しでも笑顔になっていただきたい」との思いで、クッキーにはスマイルマークを施しました。
厳選素材とひと手間が生み出す、こだわりの美味しさ
各地から色々な素材を取り寄せ、美味しいと思う素材を厳選し、素材の魅力が引き立つ製法で製造しています。「北海道産発酵バターと北海道産の小麦粉を使用した際に、すごくきめ細かくて、発酵のいい香りがして、焼いたクッキーがサクサクしながらも溶けるような感じがしたんです」。こだわりのクッキーはお客様からクッキーだけの販売を望む声が多く寄せられるほど好評で、その要望からバターサンドの中に更にクッキーを入れた「クッキー&Butter」というフレーバーまで誕生しました。
「OTOGI de BonBon」で人気のピスタチオ味は、ピスタチオらしからぬ落ち着いた発色。理由を尋ねると、「人工着色の綺麗な色や、〜風ではなく、素材そのものの味を生かしたバターサンドを作りたいんです。当店ではローストしたピスタチオをペースト状にし、砕いたピスタチオも練り込んだ自家製ペーストをふんだんに使っています。ピスタチオ本来の濃厚な味わいとローストした香ばしい色合いをお楽しみいただけます」とのこと。
トッピング作業にもこだわりが。「クリームにただ混ぜ込むだけでなく、あんこを真ん中に置いてからクリームを流すというひと手間を加えることで、味の変化を楽しんでいただきたい。そのひと手間を惜しまず加えることが、バターサンドの美味しさを引き立てるんです」。
上質な素材と丁寧な製造、惜しまないひと手間、お値段以上のこだわりとボリュームが生み出すプレミアムバターサンド。人気の秘訣が分かりました。
「OTOGI de BonBon」のパッケージにある三本線は「お客様への感謝、携わってくださる方々への感謝、自然の恵みへの感謝」を表しています。
OTOGIで美味しいお菓子を、美味しいお菓子をあなたのそばに
小規模店でありながら、フレーバーの多さには目を見張ります。これまでに開発した味は40種を超え、店頭には16〜20種を並べ、季節やイベントに合わせた限定フレーバーも発表しています。「OTOGI de BonBon」は大阪府豊中市にあり、「豊中市から全国の方に愛していただけるようなお店作り、豊中市にちなんだ商品作りを」と考え、市の木であるキンモクセイ味も販売しています。フレーバーの多数展開は、お客様に選ぶ楽しさを感じていただきたいという思いから。これからも渋谷さんは色々な味のバターサンドを開発していきます。
「全国の皆様に当店のバターサンドをご賞味いただき、大阪のバターサンド専門店といえばOTOGI de BonBonと言っていただけるように日々風を吹かせていきたいです」。
少しでも多くのお客様に笑顔になっていただけるように、今日も渋谷さんは真心込めて、とっておきのバターサンドを作ります。
(佐下橋容代さん)