
2026年、新しい年が明けました。
新しい年に最初に口にするものは、その土地の空気を素直に映したものが食べたいと感じるのは私だけではないはずです。
毎年変わらず作って食べてはいるけれど、「秋田のお雑煮」と尋ねられても私はお正月に他の家に行ったことがなかったので、自分の家で食べてきたお雑煮が正解なのかどうかも、よくわからないままでした。
そこでインターネットで調べてみたところ、秋田のお雑煮は「鶏肉、ごぼう、マイタケ、ネギなどを使用するしょうゆ味のもの」と書いてありました。それを見て少し安心。自信を持ってこれが秋田のお雑煮ですと書くことにします。
鶏もも肉、ごぼう、マイタケを入れて、秋田県民が愛する万能つゆ「味どうらく」を使ってつゆを作ります。おもちが焼けたら、秋田で一番おいしい「三関のセリ」とネギをトッピングします。
実は、秋田の郷土料理「きりたんぽ」もほとんど同じ味です。糸こんにゃくが入っていないのと、ネギがトッピングじゃない(きりたんぽ鍋ではネギを斜めに切ったものを鍋で煮る)のが違いです。
本格的なきりたんぽには比内地鶏などを使いますが、近所のスーパーでは手に入らないので、私は普段きりたんぽを作るときも鶏もも肉を使っています。だからほとんど同じ味なのです。
私の祖母は、元旦には肉を入れないものを食べていました。でも、子どもの私たちにはお肉が食べたいだろうからと、別に肉入りのものを作ってくれていました。当時マイタケもそんなには売っていなかったのでシイタケだった気もします。
50年も前の話で、元旦に肉を入れないのは昔からの言い伝えがあったのでしょうけれど、今となってはその理由も聞くことができなくなってしまいました。
どの土地にも、その土地でよく採れるものや宗教などの理由、また、名物になった背景や好まれて食べられる味があるのだと思います。
少しずつ変わりながらも受け継がれて、各家庭それぞれの味が今も生き続けている。
秋田のお雑煮も、きっとそのひとつです。みなさんの住んでいるところのお雑煮は、どんな味でしょうか。





