この日は米農家さんのもとへ話しを聞きに訪れていた。
「ちょうどいい時に来ましたね」と田んぼへ案内される。
背の低かった稲は見事に葉の量を増やし、青い穂をつけていた。
その穂をよく見ると白いひげのようなものが生えていた。
「稲の花ですよ」と農家さんは教えてくれた。
日常的に田んぼを見ているが、稲の花を見るのは初めてである。
稲の花はタイミングが合わなければなかなか見ることができない。
夏の暑い時期の午前中に1、2時間だけ咲く。
私はすっかり舞い上がってしまったが、しばらくすれば花粉も風で舞い上がるようになるとのこと。
新米が待ち遠しい。