消防車が焼き鳥・おでんのキッチンカーに!消防団員が車両を改造して開業【秋田県横手市】

2 min 658 views

秋田の県南、横手市十文字町にある「スーパーモールラッキー」の店頭に、消防車が乗り入れています。

すわ、火事!と思いきや、よく見ると「やきとり」「おでん」ののれんが!

なんと、消防車はキッチンカーなのでした。

2023年11月から不定期で出店しているという店主の齊藤雄亮(さいとう・ゆうすけ)さんに直撃したところ、キッチンカー出店には消防団に対する熱い思いがありました。

きっかけは消防団活動。「子どもたちにもっと消防車に触れてほしい」と、キッチンカーに!

高校卒業後にずっとイタリアンで修行してきた齊藤さんですが、「地元で老若男女幅広く楽しんでもらいたい」と、2020年に焼き鳥居酒屋「酉(とり)の市」をオープン。お店の開店と同じ頃に、十文字町植田地区の消防団に誘われたといいます。

消防団の活動に参加して、その意義に感銘を受けた齊藤さんは、消防団員と消防団の家族にサービスがある「横手市消防団応援の店」にも登録。お店の制服も、消防団のユニフォームをイメージして作りました。さらには「地域の防災意識を高めたい、子どもたちにもっと消防車に触れてほしい」と、消防車でのキッチンカーを計画したのです。

早速、車屋さんに消防車を探して欲しいとお願いして、キッチンカーの改造も依頼しました。払い下げの消防車をパトライトとサイレンを外した上でキッチンカーに改造しましたが、改造には1年半くらいかかったとのことです。苦労したのは、消防車内部の機械を取り出すまでどれだけのスペースが確保できるかわからなかったことでした。

思ったより厨房スペースが狭かったこともあり、齊藤さんも毎日車屋さんに通い詰めて作業しました。厨房設備を入れるため、「寸法を測って、もう1cm広くならない?」など、さまざまな要望を出したとのことです。

ふわっとした焼き上がり。注文を受けてから焼く焼き鳥は岩手産の鶏肉を使用。

店舗と同様に、「子どもから大人まで、幅広く楽しんでもらえるように」と、キッチンカーでも焼き鳥とおでんがメイン。焼き鳥は、岩手県産の鶏肉を使用。事前に焼くのではなく、注文を受けてから焼くので焼き上がりがふわっとして、食感がやわらかいのが特長です。人気の串は、ねぎま、せせりとのことでした。おでんは7種類の盛り合わせで、500円とリーズナブル。寒い時期はよく出るといいます。

また、大納川(だいながわ)、うまからまんさく、阿櫻(あざくら)など、日本酒もラインアップ。

店舗でも地元の日本酒を売りにしているため「コロナ禍で酒蔵が大変という声も聞いているので、何かしら貢献できれば」と、齊藤さんは語ります。

消防団の大切さを伝えたい。消防車に直接触って遊んで欲しい。

キッチンカーが登場してから、約3カ月。「どうやって作ったんですか、本物ですか?」など、お客様から珍しがられて声をかけられることも多いとのことです。また、スーパーモールラッキーの出店だけではなく、企業イベントなどにも出店しています。

齊藤さんは「例えば、幼稚園などのイベントやお祭り、食のイベントなど、呼ばれたらどこにでも行きます」と、語ります。

「キッチンカーは消防車の設備も残しているので、子どもたちに直接触って遊んでもらえれば」と、齊藤さん。さらには出店のきっかけとなった消防団に対して、「消防団の団員数が少なくなって高齢化もあり、37歳の私がいちばん若いんです。全国的になかなか消防団の担い手がない状況ですが、消防署だけでは対応しきれないこともあるので、地元の人も協力して活動していければ。また消防団の大切さというのもお伝えできれば」と、その思いを語ってくれました。

【やきとり 酉の市】

秋田県横手市十文字町海道下28-30

営業時間 17:00〜23:00(キッチンカー 11:00〜18:00頃)

定休日 不定

TEL 0182-23-5172

携帯 080-1815-0625

Mail:g3.si.sa@gmail.com

森川淳元

森川淳元

秋田県秋田市

編集部編集記者

第1期ハツレポーター
秋田県北秋田市出身です。少しばかり出版や取材などに関わったことがあり参加させていただきました。レポーターになり、改めて秋田ならではの面白いところを深掘りできたらと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です