和歌山県和歌山市の南西部に位置する和歌の浦には、724年の聖武天皇の行幸に従った宮廷歌人の山部赤人が、美しい景色に感動し和歌を詠んだと言われる歴史があります。そのことから和歌の浦が歌人憧れの地として広く知られるようになりました。
聖武天皇が和歌の浦へ行幸してから、来年で1300年の節目を迎えることを記念し、和歌の浦誕生1300年記念大祭が行われることが決まりました。
地域観光の促進において、歴史はまさに強力な武器となります。
ただし、歴史をもとに地域をブランディングすることは容易ではありません。まちおこしの成功や失敗には共通の課題が潜んでいるようです。
和歌の浦誕生1300年記念大祭を契機に、歴史の舞台である和歌の浦を歩きながら振り返る「和歌の浦まち歩きプロジェクト」という取り組みを始めました。
和歌山市役所と和歌山県庁、和歌山大学など沢山の団体が協力し、素晴らしい大祭と和歌の浦のまちづくりを実現できればと期待しています。
人生において、和歌山という名の新たな祭りを築くことは、感動的で歴史に刻まれる瞬間となるでしょう。この挑戦が地域に新しい息吹をもたらすことを願っています。
和歌の浦まち歩きは、まちを知り、そして自分を知る旅。まちの宝と心の種を見つけ出し、いつか芽吹く、まち歩きでそのこころの種を感じてください。