「ねこになりたい!」そう思ったことはありませんか?筆者はよくあります。天気の良い日曜日、丸くなりたくなる寒い朝、何にもしたくない時、結構ねこになりたいです。
そんな夢は現世では叶うまい、そう諦め、人間として生きていた時に出会った場所が山口県萩市にある雲林寺(うんりんじ)です。
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門をくぐると、そこはねこの国でした
「ねこ好き?」と知人に聞かれ、「好きですね」と答え、連れてきてもらった雲林寺。
門をくぐる前から、ねこのモニュメントがドン!そして手持ちのねこ看板。SNSがはやる現代人として「写真撮りたい!」とくすぐられるアイテムです。
さらに進むと「マジですか・・・!」と思わずいっちゃうくらい、ズラーーーーーっと並んだ木彫りのねこ・ねこ・ねこ!おなじみのねこキャラクターや、オリジナルのねこ、とにかくねこ。
絵馬さえも馬ではないので絵猫というのでしょうか。
夢が叶った!お寺でねこになれちゃった!
「中にも入れるよ」という知人に続き、いざお寺の中へ。お好みでねこ足スリッパを選ばせてくれるホスピタリティ。もちろん筆者はねこ足になり、お邪魔しました。
室内に飾られている展示物の数々。じっくり見ると、いや見なくても一面そこには、ねこグッズ。まさに圧巻です。
隣の部屋は本殿。ねこ住職が今日も見守ってくださいます。
さらに隣の部屋へ。
「ん?ねこの首が5体。納骨堂の横で首っていうのは、なかなか攻めている」と知人に告げると「それは違う、こうするんだ」とおもむろに、首を持ち上げ頭に被ります。
なんとこちら、ねこになれる木彫りのねこ頭です。まさにこれこそ転生です!
お腹がよじれるほど笑って楽しんだ後、筆者も念願のねこに変身!
足はねこ足、頭はねこ、仲間の間にちょこんと座れば、あら不思議。筆者もねこの一員です。
まさか現世でねこになれるとは思いもよらず、最高の体験が出来ました。
2月22日はねこの日!全国各地から名前を募って、ねこの健康祈願祭
先日2月22日はいわずと知れた「にゃん・にゃん・にゃん」な、ねこの日です。雲林寺では、ねこの健康を願い、全国各地から応募があった912匹分のねこの名前を読み上げる祈願もされたんだとか。
この祈願について、雲林寺住職の角田慈成(すみだ・じせい)和尚にお話を伺ってみました。
「コロナ禍が落ち着いたら、2月22日に何かできないかと妻と考えていました。ねこは家族の一員なので、病気にならないようにと願いを込めて祈祷させていただきました」
最初はSNSで「ねこの健康祈願をします」と気軽に投稿したという角田和尚。コメントをいただく形でねこの名前をいただいていましたが、それがどんどん拡散され、912匹の祈願者(ねこ!)が集まりました。
「健康祈願ですので直接名前を読み上げないといけない。初めての取り組みでしたが予想外の多さでした。しかしなんとかやり遂げることができましたし、みなさん喜んでおられて反響も大きかったです」
ちなみに人気のお名前があるか尋ねると「こはく、きなこ、あずき、くろ」などが多かったそうです。「来年以降もぜひ!」という声をいただいており、例年の催しにしようと思っておられるそうなので、全国のねこ好きのみなさん、要チェックです!