観光地として人気の和歌山県白浜町。
町にある南紀白浜空港までは、東京の羽田空港から飛行機で1時間余りと、アクセス抜群です。
白浜町と言えば、日本最多のジャイアントパンダの飼育数を誇る「アドベンチャーワールド」や、雄大な太平洋に面した「白良浜海水浴場」が有名ですが、魅力はそれだけではありません。
紹介したいのが、「番所山公園」です。
公園の中には、温暖な地域にみられるシダ植物の「オオタニワタリ」や白い花を咲かす「ハマユウ」が育ち、さながら植物園を散策している気分になります。
そんな気分に浸っていると、まるでジブリ映画の「天空の城ラピュタ」の世界感を思わせるトンネルにたどり着きます。
城の石垣のような見た目と、アーチ状の入り口がとても愛らしい。
トンネルに入れば、薄暗く、肌がヒンヤリとします。
なんだか冒険に出たようなワクワク感に心踊らされながら、「どんな歴史をたどって、どれだけの人を出迎えてきたのだろう」と思いはせます。
トンネルを抜けた先には、芝生広場の散歩コースが。
さらに歩くと、「塔島」などが一望できる素晴らしい眺めが広がります。
多くの人は別の写真スポットから正面を撮影する定番の「円月島」も、ここからは島の後側が見えます。
いつもと違った白浜の姿を楽しめるのが魅力です。
散歩コース沿いには、ひと息つく机と椅子がありますが、訪れた人には芝生に直接座ることをオススメしたい。
芝生に持参した弁当箱を広げれば、とっておきのランチタイムが楽しめます。
訪れる人はまばらなので、いつも貸し切り状態です。
海の水平線を遠くに眺める最高のひとときです。
底が見えるほどに透き通った海には、熱帯魚の姿が揺れています。
日々の慌ただしさを忘れる、ゆっくりとした時間の流れがそこにはあり、何か特別なものがあるわけじゃないけど、誰かに話したくなる何かがあります。
番所山公園は、自然豊かな白浜町の魅力的な場所の1つです。
コロナ禍が落ち着いたら、多くの人に、ぜひこの楽しみを味わってもらいたい。
インフォメーション
「番所山公園」
住所:和歌山県西牟婁郡白浜町 3601-1
入場:無料
アクセス:白浜駅からバスで約20分(バス停臨海下車すぐ、とれとれ市場・臨海・三段壁経由)