紅花は山形の県花なのですが、山形県民の私でもどのような花なのかをあまり知らなかったのです。そこに私は興味を持ち、今回河北町紅花資料館へ取材しに行きました。
資料館の入り口には天皇皇后両陛下行幸啓(ぎょうこうけい)記念碑と書かれた大きな石が置かれていて、「天皇皇后両陛下が来ていたんだ…」と驚きました。
記念碑の奥には日本遺産認定と書かれたポスターが貼っており、「日本遺産認定もされているのになぜ河北町紅花資料館のホームページに載っていないんだろう!?」と2度驚かされました。
それはさておき、受け付けを終わらせて、館内に入り撮影などの許可を得た後に、学芸員の松田実樹さんに施設を案内していただきました。
施設に入ってすぐの所には大きな雛人形があり、着ている服には紅花を使用した赤色の布が使用されているとのことでしたが、私が見た時は色が霞んで橙色になっていました。この後松田さんに質問をすると、紅花による色は紫外線や蛍光灯の光に弱いんですと答えてくれました。
少し館内を進んだ所に、紅花によって染められた布がありました。
「1回だけ染めるとピンク色に、真っ赤な紅色にしたい場合は8回以上染める必要性があるんです。しかも、紅餅(染めるための状態にした紅花)は1回使うともう使えないのです。」
と、紅染めはとても労力の使う作業だと語ってくれました。紅花と言う名の通り、とても綺麗な赤色で感動を覚えました。
更に進んで、紅花が満開時の写真がありました。
紅花なのに黄色なのかと思った方がいると思うのですが、そうです、実は黄色の花なのです。なのに何故染料は赤色なのと疑問に思ったかもしれませんが「黄色は水に溶ける成分で、紅色は水に溶けない成分です」と説明してくれました。こうして紅花は赤色の染料として使用されるわけですね。
この他にも数多の魅力がありますが、とてつもない長さになってしまうのでここで区切りとさせていただきます。
ちょっとした余談ではありますが、私の取材が終わり、かなりの雨が降っていた中帰ろうとしていた時に、もう1人の私へ対応してくださった担当者である江口隆久さんが、私を近くの駅まで車で乗せていってくれました。温かい人情に触れて、とても嬉しかったことを覚えています。
皆さんも、こんなに人情あふれる人達が待っている河北町紅花資料館へ足を運んでみませんか?
山川睦月さんの投稿