田舎暮らしの夢を橋本市で叶えた。 手作りの石窯、石切からの移住。 石に縁を感じたSTONES BAKARY ベイカー山口氏の熱い想いとスローライフ。
もともとパンって、好きじゃなかったんですよね。パン屋さんにお話を伺っているのに、まず耳を疑う言葉。
えー?なんで、なんで?
奥様がパン好きで色んなパンを食べるうちに発酵食品的な、まるで別物のパンと出会い衝撃を受け、自分でパン作りを始めたという山口氏。
独学で国産小麦でパンを作り続け、東大阪市東石切町に建てた工房でパン屋を始める。「宣伝は自身が発信するSNSのみ。評判が評判を呼び 、 そこから受注を受け全国各地へ発送しています」との事。
しかし、続けていくうちに 農産地の近くでやりたい、 田舎暮らしをしたい、との想いが湧き出て、 奥様と話し合い、惚れ込んだこの田園風景が広がる橋本市へ家族で移住を決めたそうだ。
橋本市で新たな工房を自ら建築し、石窯づくりも自分で行った。
東大阪の東石切町で最初の工房をはじめて、石窯にこだわっているので「石」にこだわり、店名はSTONES BAKARY。
手作りの石窯の燃料になるのは、なんと地域の柿農家さんからいただいた柿の木だ。 焼き上げるのに仕込みから2日かかる為、営業は水、土の週2日のみ。
発酵食品のような、普通のパンとは違うものを目指して作ったので、普通のパンを想像して買いに来た人は全く違う味わいに買わずに帰る人もいるほど。
さぁ、そのお味はどうだろう。一口食べてみた。
「うーん!これは!!パンが生きてる!」色んなおかずと合わせて食べてみたくなる、いわゆるクセになる系だ。全国にファンができるのもうなずける。 わざわざ買いに行く価値ありのパン屋を発見できて、胸が暖かくなった。
北本京子さんの投稿