
昨夏、創業200余年(1819年創業)を誇る藤崎百貨店(仙台市青葉区)が一番町館にて今昔写真展のイベントを開催し、大盛況に終わった。あれから1年、本館にて更にバージョンアップして、仙台七夕まつり期間中含む8月5日から11日までのおよそ1週間にわたり「写真と七夕がつなぐ、昭和の仙台ー仙台タイムマシンー」が開催された。会期中、連日にわたってトークイベントも繰り広げられ、好評を博した。


目次
バージョンアップの理由は?
2026年の仙台七夕まつりの来訪者数は200万人割れと昨年に比べて人出は少なかったものの、会期中の会場は多くの人でにぎわった。昨年、一番町館で開催されたのが大好評で、今年はさらにバージョンアップして、本館にて大きく催しが繰り広げられた。
今年は関東大震災後の不況からの立ち上がりを目指す目的として1926年に大町5丁目(仙台市青葉区)の「懸賞七夕まつり」が開始されてからちょうど100年。終戦後、戦禍から復活を成し遂げた1946年からちょうど80年の節目にあたるため、これを記念する目的での催しだった。
株式会社藤崎デジタルコミュニケーション部プロモーション担当の佐藤真理子(さとう・まりこ)さんは「(写真を)見るだけではなくコーヒーを飲みながら楽しんでほしいという思いから、老舗コーヒー店の出店も行った」と話した。
筆者は、コーヒーを飲みながらじっくりと展示を見るのを楽しんだ。


様々な視点から老若男女が楽しむ
戦後間もない1949~51年に仙台に駐留していた米兵が撮影した写真、昔の写真で地図などを参考にして場所を特定する「どこコレ?」、「センダイタイムマシン」の1冊の写真集から抜粋した写真のパネル展示、大町5丁目の七夕の古写真、七夕飾りや昭和の歴代仙台七夕まつりのポスター展示など内容が豊富だった。
また、中学生たちが自ら撮影した写真も展示されていた。外国人から若い世代、年配世代までと幅広い視点で捉えられた展示で老若男女でにぎわっていた。令和から昭和へとタイムスリップした感覚で楽しむことができる内容のものだった。筆者としても幅広い世代に仙台の記憶を知ってほしいと願っている。



藤崎百貨店が生き残れた秘密
創業から200余年、次々と百貨店が閉店するなかで藤崎百貨店は生き残り続けている。戦禍、災害、疫病を乗り越えて今もなお事業展開を続けている秘密を佐藤さんから聞いた。
「地域の人に支えられながらも今も続けられている」
と語り、日々変化し続ける地域のニーズに応じている強みがひしひしと伝わってきた。
筆者は、これからも藤崎百貨店が300年、400年、500年と続けられる百貨店であってほしい。これからも仙台の七夕や歴史、写真などの記憶が後世に受け継がれるようにと、心から願っている。人口減少や物価高騰の荒波が押し寄せるご時世でありながらも力強くやり抜いてほしいものだ。





※写真はすべて2026年8月5日、筆者が撮影。
情報
株式会社 藤崎
宮城県仙台市青葉区一番町3丁目2番17号
ホームページ https://www.fujisaki.co.jp/





