「あぁー」とうなりが出る濃厚なうま味!鳥取のカニでお正月の「カニ汁」を作ってみた【鳥取県日吉津村・米子市】

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皆さんは、鳥取県を訪れた事がありますか?日本海に面し、冬になると積雪量が多いため立ち寄るハードルが高いかもしれません。

しかし、冬ならではの味覚が鳥取では待っています。毎年11月から12月になると鳥取県は「蟹取県」に変身します。カニの水揚げ量、消費量、養殖場面積が日本一なのです。

素材のおいしさをダイレクトに味わう調理法、それが「カニ汁」です。セイコガニと呼ばれる松葉ガニのメスを使用したおみそ汁で野菜などは入れません。理由として、野菜を入れてしまうと水分の排出がありうま味が散ってしまうといわれているからです。

シンプルにみそとカニのみで作るおみそ汁。たくさんの卵とぎっしり詰まったカニみそのうま味が溶け合い口に含むと「あぁー」とうなりが出ます。濃密なうま味と甘みが口いっぱいに余韻として残るのです。

家庭でうま味たっぷりのカニ汁を作る

3匹入って、1000円のセイコガニです。日吉津村(ひえづそん)では、鮮魚店などではなく地元のスーパーの店頭でさえ、本体まるまる入っているカニが販売されているところに日本一の漁獲高がうかがえます。

米子市の実家に戻り袋を開けた際、生臭さではなくふわっと広がる新鮮なカニの匂いが鼻腔へ広がりリフレッシュできました。

本体をまるまる鍋へ投入しても身が収まりきれないためハサミで切れ込みを入れます。

殻の中にはカニみそと卵がみっちり詰まっています。内子と外子、カニみそが重なり合うことで他では味わえない味になります。

水を張り、粉末だしを投入します。その後、カニを3杯鍋へ入れるとすでにボリューム満点です。見た目だけでぜいたくな気分になれます。

火をかけ、熱が通ってくるとゆで汁が白くなっていくのです。これはカニの白子やたんぱく質です。エキスが溶け出しています。

カニの外側が赤みがかると、あくを取り火を止めます。

火を止めたタイミングで、みそを溶き入れます。火を止めてから入れるのがポイントです。みそに含まれるアミノ酸やビタミンを壊さないという理由ももちろんあるのですが、味のバランスを崩さず、香りが飛ばないようにします。

完成したカニ汁です。カニを水からゆで上げることでだしがふんだんにあふれます。具材を青ネギのみにすることでカニのうま味が凝縮されていました。カニの足などに収まっていた白身は、淡泊な味わいがメインですが甘さを感じました。ふんどし部にある外子はぷちぷちとした食感が楽しいです。カニみそ、内子ではカニの汁に溶け出した旨味より濃い味わいを感じ再び「あぁー」とうなりました。

鳥取の豊かな自然育つカニ

お手頃な価格ながら、しっかりと身の詰まった新鮮なセイコガニでした。他の具材と合わせることなくシンプルに素材のみでおいしさを感じられます。日本海に面し、自然が豊かで空気もきれいなため大きくカニが成長するのです。

通販で、鳥取県漁業協同組合などがカニを販売しています。納得の量で手に入るのでチェックされてみてはいかがでしょうか。

足立尚典

足立尚典

埼玉県朝霞市

第8期ハツレポーター

1994年鳥取県生まれ 現在は埼玉県朝霞市在住
飲食店巡りや芸術、文学などの作品好き

地方も関東でも生活した目線で地域を見ることができ嬉しいです
どんな心沸く経験に会えるのか今から楽しみです

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