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日本の醤油発祥の地、湯浅町の古い情緒溢れる街並みを歩いていると、「太田久助吟製」の歴史を感じる看板が見える。
ここは約150年の歴史が有るらしく、古くから金山寺味噌をつくられて来たと言う。
太田久助吟製の六代目当主、平野浩司さんの話を麹の香り立ち込める蔵で伺った。そこで一つ疑問を覚えた。金山寺味噌の「金山寺」って和歌山には無いような…。すると平野さんは、金山寺は日本の寺院ではなく、中国にある(径山寺:キンザンジ)から由良町の興国寺(別名:天狗寺)を経て湯浅へと伝わったと言う。疑問が解けた!
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金山寺味噌は主に調味料としての役割ではなく、夏野菜を漬け込んだ「おかず味噌」と言って、和歌山では郷土料理茶粥(お粥さん)のお供ですね。I ターンの方々はお粥と言えば白いお粥を思い浮かべるかもしれませんが、木の国和歌山のお粥は、お米をほうじ茶で煮る茶色いお粥である。
( 宮坂 浩邦 さんの投稿)
※このハツレポは「和歌山ローカル情報発信Lab.」から転載しました。