みかんの”解像度”をあげると世界が変わった!経験値が高くなるほど気づく湯浅の魅力

和歌山県湯浅町出身、「紀州柑橘農園 善兵衛」7代目の井上信太郎さんは、みかん作りを通じてヒトや地域をつなげる活動をしています。この仕事を通して日々みかんの“解像度”が上がり世界が変わっていくといいます。

<注>若者言葉で比喩的に使う「解像度が高い」というのは、ピントがバッチリあっていて、細部まで鮮明に見える状態の事。この場合みかんの全てを知るという意味。

湯浅町田村地区で育てられたみかんは「田村みかん」と呼ばれ、生産量日本一を誇る和歌山県のなかでもトップブランド。田村地区で生まれ育った井上さんは「紀州柑橘農園 善兵衛」の7代目です。

この農園は、享和3(1803)年に初代井上善兵衛さんが始め、約200年前からみかんの歴史と共に歩んできた老舗中の老舗です。

〈みかんと和歌山大学〉

井上さんは高校を卒業し、和歌山大学観光学部に進学しました。少し離れた場所から実家のみかん農園を見る事になったわけです。学園祭の時にみかんを配った時、「田村みかん」を知っている学生がいた事で、ブランドの価値に気づいたそうです。

〈みかんと地域活性化〉

大学卒業後は地域の活性化を志し、田辺市にある廃校になった小学校を活用した体験型グリーンツーリズム施設「秋津野ガルテン」に就職しました。

そこは地元料理を提供する農家レストランや宿泊施設、地元スイーツ体験工房など旧木造校舎を活かした体験棟、そして地域のみかん作りの歴史を紐解いたみかん資料館などで構成されています。そこで井上さんは和歌山のみかんをもっと詳しく知ることになります。

〈東大みかん愛好会との出会いから「紀家わくわく」を開始〉

井上さんは働きながら「東大みかん愛好会」の存在を知ります。メンバーとの交流を深めるなかで、さらにみかんの“解像度”を上げていきました。

実家の農園に就農した2016年、「東大みかん愛好会」のメンバーが田村地区に来ることになり、それがきっかけで空き家を活用したコミュニティハウス「紀家(きち)わくわく」の運営を始めました。都市部と地元の若者が交流する拠点となり、農村ワーキングホリデーの受け入れも行っています。

井上さんは「若者達を受け入れ、気づかさせる事ばかりです。どんどん『みかんの解像度』が上がり、世界が変わりました!」と話してくれました。

ぜひ、皆さんも湯浅町田村地区を訪れて、あなたのみかんの「解像度」も上げてみませんか!?

(※写真提供:井上さん)

( 野口千惠 さんの投稿)

※このハツレポは「和歌山ローカル情報発信Lab.」から転載しました。

和歌山ローカル情報発信Lab.

「和歌山ローカル情報発信Lab.」は、和歌山県が2019年度から始めた「移住者情報発信力強化プロジェクト」事業。合同会社イーストタイムズのメンバーが講師となって、指導・フォローアップ。運営事務局も務める。県内にU・I ターンした移住者が、情報発信のスキルを身につけながら、住民しか知らない「わかやま暮らし」の魅力の可視化と発信を行って県内外の和歌山ファンを創出し、関係人口増や移住定住につなげる取り組み。