5年前に鹿児島県出水市の実家へ帰省した際、桜島の撮影スポットの1つであり、薩摩藩の島津家の大名庭園として有名な鹿児島市の「仙厳園」に行くことに。
「この黄色い袋なんだろう?」
園内を歩いていると、克灰袋(こくはいぶくろ)と書かれた袋が目に入り、カメラでパシャリ。
後で調べて分かったのですが、実はこれ、火山灰専用の袋なんです!主に桜島から降ってきた火山灰を、この克灰袋に入れて、指定の場所に置いておくと、トラックが回収して処理されるそうです。まるで燃えるゴミや不燃ゴミなどの、一般的なゴミのような扱いですよね。
鹿児島市から離れた場所には、あまり火山灰の影響がありません。このため、出水市で生まれ育った私は、この袋を今まで見たことがなく、とても新鮮に映りました。
さらに、この克灰袋という名前には、「灰に打ち勝つ(克つ)!」という想いが込められています。桜島の良いところも悪いところも全て受け入れ、ともに暮らしていこうという鹿児島県民の意欲を感じ取ることができて、後世に伝えていきたいものだと思いました。