福祉×ワイン?就労継続支援事業「小牧ワイナリー」で大満足ワイン試飲会 【愛知県小牧市】

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愛知県にワイナリーがあるのをご存知ですか?  あまりイメージがないと思いますが、実は豊田市、岡崎市や常滑市などに いくつか存在します。

そのなかから、以前から訪れたかった、愛知県北東部の小牧市にある「小牧ワイナリー」の試飲会に参加しました。醸造所やショップのすぐ裏にぶどう畑が広がり、100%小牧産のおいしいワインを多種味わうことができました。山梨や長野まで行かなくても、名古屋から1時間でワイナリー体験ができるんですよ!

名古屋から1時間、のどかな里山の小牧ワイナリー

小牧ワイナリーは名古屋駅から1時間ほど、小牧市北東部の里山にあります。犬山市の観光スポット「博物館 明治村」のすぐ近くです。国宝「犬山城」も近隣にあります。

車を使ったほうが便利ですが、この日は月に一度開催されるワイン試飲会なので電車で行きました。名鉄小牧線「味岡」駅から小牧ワイナリーの無料送迎バス(イベント時のみ運行)に乗っていくと、のどかな田園風景が広がります。市営の巡回バス「こまくる」でも行くことができます。

福祉ワイナリーとして、障害者の働く場に

「社会福祉法人AJU自立の家 小牧ワイナリー」 は、障害のある方々の就労支援の場として2015(平成27)年4月にオープンしました。 就労継続支援B型事業所「ななつぼし葡萄酒工房」が、障害者の方々がぶどうの栽培、ワインの醸造と販売、ショップ・カフェの接客、ワインの発送作業などに携わっています。

岐阜県多治見市にある多治見修道院で、AJUが2003(平成15)年からワイン用ぶどうの生産のお手伝いを始めたのが 小牧ワイナリーの前身です。

障害があっても十分な収入を得て、地域で自立した生活を送ることを目的に、小牧ワイナリーではワイン造りにチャレンジしているそうです。

建物の中に入るとワインショップとカフェスペースがありました。すでにたくさんの方が試飲会を楽しんでいました。

受付で試飲会(税込2,500円 生ハムかチーズ付き)とぶどう畑案内ツアー(500円)を申し込みました。

辺り一面の緑色! ぶどう畑案内ツアーへ

まずはぶどう畑案内ツアーに参加しました。建物のすぐ裏には、大きなぶどう畑が広がっています。元気に育っていて、辺り一面が緑色です。後ろのこんもりとした山の向こうに「明治村」があります。ぶどう畑は2ヘクタール、サッカーコート約3面分の広さだそうで、耕作放棄地などをぶどう畑に転換しているそうです。

ぶどう畑はぶどう畑は垣根と棚の2種類 で栽培していて、日本の交配品種を育てて いるそうです。赤はマスカット・ベーリーA、ブラッククィーン、ヤマ・ソーヴィニヨン、白はローズシオタとモンドブリエといった品種を栽培しています。

ワインの味は80%がぶどうの品質、20%が醸造の力で決まるそうです。上質なぶどうを作ることが何よりも肝心です。

棚栽培は、湿度の高い日本で多い栽培法です。枝や果房が地表から離れることで、湿度から守られ病害虫も防ぎやすくなるそうです。また葉が茂るので強い日差しから実を守ることもできます。

棚にはまだ熟す前のぶどうがたくさんなっていました。これから真夏に向けて色づいていきます。

5月のぶどう畑の様子です。花が咲き、受粉し、今ではすっかり実が大きくなりました。

こちらは垣根栽培のぶどうです。湿度が高く、真夏には猛暑日が続く小牧の気候では、本来は棚栽培のほうが適しているそうです。しかし、障害者が作業を行う小牧ワイナリーでは、あえて垣根栽培も取り入れているといいます。

小牧ワイナリーで作業している方には、障害の特性により棚栽培の空間把握が難しいという課題があるそうです。その点、垣根栽培なら手元でぶどう樹を扱える ため、作業がしやすいのだとか。垣根栽培は棚栽培に比べて収穫量が3〜4割ほど減ることもあるそうですが、障害のある方が働きやすい環境をつくるために、あえて垣根栽培も続けているそうです。

ぶどう畑から醸造所に移動します。ワインを熟成中の、たくさんのタンクが並んでいます。

栽培・醸造責任者 の白井尚(しらい・ひさし)さんがワインの種類や醸造方法を解説してくださいました。小牧ワイナリーのワインは、小牧市内のぶどう畑で栽培 されたぶどうで作ります。丁寧に醸造された、100%小牧産のワインです。

ぶどう畑案内ツアーは20〜30分ほどでした。ワインの味を決めるぶどうについて、いろいろと理解が深まりました。今後は品種にも留意してワインを選んでみようと思います。

2,500円で大満足! 試飲会で多数のワインを飲み比べ

いよいよお楽しみの試飲会に参加します。15種類以上のワインを自由に試飲できます。なお、一部の限定ワインはカップ1杯200円の有料試飲ですので、ご注意ください。

ワインクーラーで冷やしてあるので、冷たいワインがいただけます。それぞれのワインの説明文を見ながら、好みの味を探します。説明が掲載された冊子も配布されるので、読み比べながらじっくり味わってください。「味の言語化」の練習にもなりそうです。

手作りピザやアヒージョなどのおつまみやデザートの注文もできます。

なお、カフェスペースでは以前はランチ営業もしていたそうですが、現在はイベント時だけのオープンとなっているそうです。ワインショップはイベント開催日以外でも通常営業しています。

片っ端から試飲していきます。「VITA ペティアン ロゼ 2024」は、微発泡のロゼワインです。軽めで香りも華やか、クイクイ飲めてしまいます。ワインは自由に飲むことができますが、あくまでも試飲会です(笑)。「飲み放題」ではありませんので、節度をもって味わいましょう!!

「KOMAKI BLANC モンドブリエ 2024」はフルーティーでジューシーな白ワインです。飲みやすくてどんどん飲んでしまいます。おいしいワインが好きなだけ飲めるなんて幸せ!

他のお客さんは本当にワイン好きの方々という感じで、皆さんとても上品に楽しんでいらっしゃいました。ガイドツアーでお話を聞いた参加者のお二人は、試飲会に備えて走ってきたそうです。お一人で参加されている方も結構いらしたので、気軽にワインを楽しんでください。

おつまみのフードも何品か注文しました。チーズと肉の自家製くん製はいい香りでワインにぴったり。

アンチョビと黒オリーブのピザは本当においしかったです。ワインに合うように味を調整しているそうです。

バジルソースのピザも香りが良くおいしかったです。焼きたてのピザはおすすめですよ!

井桁堂のめちゃうま新商品「おつまみフロランタン」無料試食も

試飲会には井桁堂株式会社の新商品「おつまみフロランタン」の無料試食ブースもありました。井桁堂は、名古屋土産としておなじみのお菓子「名古屋ふらんす」のグループ企業で、アーモンドを使ったお菓子を主力とする、愛知県豊田市の会社です。

新商品「おつまみフロランタン」は、50年にわたり菓子づくりを続けてきた井桁堂が、新たに開発した塩味のお菓子です。 アーモンドスライス、糖液、卵白、塩、ブラックペッパー、ゴーダチーズだけを使用したシンプルなフロランタンで、「チーズ」「トリュフソルト」「チリレモン」の3種類のフレーバーがあります。

早速試食! カリっと香ばしいアーモンドにトリュフとチーズの芳醇な香りがぴったりマッチし、大変おいしくいただきました。塩味のフロランタンというのは初めて食べましたが、ワインが進んで進んで止まりません。

井桁堂株式会社提供:紙皿では「ワインのおつまみ」にふさわしい高級感が出ないので、井桁堂さんに写真をご提供いただきました。わざわざ撮っていただいたそうです。ありがとうございます

「おつまみフロランタン」は2026年7月18日(土)から、愛知県みよし市の直営店舗「サロン・ド・テ 名古屋ふらんす本店」と愛知県尾張旭市 の「サロン・ド・テ名古屋ふらんす あさひ長久手店」でテスト販売が開始されるそうです。その後オンラインショップでも販売されるそうですので、全国の方も購入できますよ!テスト販売での反響を見て、改良を重ねたりパッケージを決定したりする予定だそうです。同行した夫がいたく気に入っていたので、名古屋市内でも買えるようになるとうれしいです。

ワインショップでワイン購入!

ワインショップでは試飲会で飲んだワインを購入できます。数量限定のワインも販売しています。オンラインショップでも購入できます。2,000〜3,000円台のものが中心です。

ワインに合うおつまみも販売しています。このチーズは試飲会の料金に含まれていたもので、パルメザンチーズがとてもおいしかったです。

グルメで名高い俳優の辰巳琢郎さんのサインがありました。BSテレ東の番組で紹介されたそうです。

私は試飲して気に入ったオレンジワイン「Vita デラウェア&スチューベン 2023」を購入しました。オレンジワインとは白ブドウを赤ワインの製法で醸造させたワインのことです。赤ワイン同様、果皮や種子を果汁と一緒に発酵させるので、白ワインのフルーティーさと赤ワインのような心地よい渋み・コクを併せ持つワインができあがります。

オレンジワインが赤、白、ロゼに次ぐ「第4のワイン」として最近流行っているのは知っていましたが、製法を聞き、実際に飲んでみて納得しました。白ワインに複雑なニュアンスを加えたような、とてもおいしいワインです。

なお、試飲会参加者はショップでのワイン購入が当日のみ10%引きになります。 

今後の小牧ワイナリーのイベント

小牧ワイナリーでは毎月何らかのイベントを開催しているそうです。最新情報は公式Instagramをチェック!

■第7回小牧ワイナリー ワイン試飲会

日時:2026年8月1日(土)10:00~15:00 事前予約不要

■秋の収穫祭 in 小牧ワイナリー

日時:2026年9月26日(土)・27日(日)10:00~15:00

参加費無料

2日間開催のワイン祭りです。2026年に収穫したぶどうから作った発酵途中の新酒や、1年間の熟成を終えたワインのお披露目があるそうです。試飲付きガイドツアーやワイン飲み比べセットの販売、ワインにぴったりのフードが食べられるキッチンカーやフードマルシェの出店と、小牧ワインの魅力を一日中堪能できる楽しいお祭りです。

なお、通常の試飲会とは違い、ワインはその都度購入するシステムです。

ワイナリーの前には広々とした芝生広場があり、収穫祭ではお店のテントがにぎやかに並びます。また無料送迎バスは名鉄小牧線「味岡」駅の他に、JR中央本線「高蔵寺」駅からも運行されるそうです。

犬山観光の際には小牧ワイナリーにもどうぞ!

詳しいわけではありませんが、ワインが好きなので以前から小牧ワイナリーのInstagramアカウントをフォローしていました。ワイナリーは冷涼な気候の土地にあるものだと思っていたので、「愛知県にもワイナリーがあるんだ!」と見つけた時は少し驚きました。

今回初めて試飲会に参加し、ぶどう畑と醸造所がある場所で飲むワインは、作り手の想いがダイレクトに感じられて一味違うなと思いました。小牧ワイナリーならではの味の傾向も分かり、ワイン好きとしてのレベルがちょっと上がったような気にも(笑)。

またぶどうの収穫量が少なくなっても、障害のある方が働きやすい環境を優先しているということにも感銘を受けました。作る人も飲む人も訪れる人も幸せになるような、素敵なワイナリーでした。ワインはどれも瑞々しい味わいで大変おいしかったです。

愛知県とワインはあまり結びつかないかもしれませんが、犬山城や明治村などの犬山観光の際に、ぜひ小牧ワイナリーも訪れてほしいと思います。試飲会は毎月開催されますので、それに合わせて予定を組むと良いのではないでしょうか。犬山エリアは観光スポットが集まっていますので、名古屋からちょっと足を伸ばしてみてください。

※写真は提供のもの以外は全て筆者が2026年7月11日に撮影

情報

社会福祉法人AJU自立の家 小牧ワイナリー ななつぼし葡萄酒工房
住所:愛知県小牧市大字野口字大洞2325番2
電話番号:0568-79-3001
営業時間:10:00~16:00(ワインショップ ※飲食メニューはイベント時のみ提供)
定休日:月・火曜日
公式サイト:https://komakiwinery.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/komakiwinery/
アクセス:https://komakiwinery.com/access/

【公共交通機関をお使いの場合】
名鉄小牧線「味岡」駅から、こまき巡回バスこまくる「13野口大山線」乗車
「福祉の郷前」下車、徒歩1分。(バス所要時間約20分)
時刻表:
(行き) https://www.city.komaki.aichi.jp/material/files/group/88/13-7nogutiooyamatoukadai.pdf 
(帰り)https://www.city.komaki.aichi.jp/material/files/group/88/7-13toukadainogutiooyama.pdf
路線図 https://www.city.komaki.aichi.jp/material/files/group/88/komakurugaidorosennzu.pdf

★名古屋駅からの行き方
地下鉄桜通線 名古屋駅 → 久屋大通駅で地下鉄名城線乗り換え → 平安通駅で地下鉄上飯田線乗り換え(名鉄小牧線乗り入れ)→ 味岡駅 → バス → 小牧ワイナリー

【車でお越しの場合】
中央自動車道 小牧東ICから5分 

うえだ あさこ

うえだ あさこ

東京で生まれ育ち、名古屋に住んで20年以上になるフリーライターです。電動自転車に乗り、趣味の写真撮影を活かして取材先を回っています。音楽とアートと建築とお笑いが好きです。

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