長崎を代表する銘菓といえば、「カステラ」。約450年前にポルトガルから伝わったとされ、時代とともに独自の進化を遂げてきました。しっとりふわふわな生地の底に沈んだザラメが特徴。また、桃の節句には桃をかたどった「桃カステラ」が店頭に並びます。ひな祭りにもカステラを食べるなんて、さすがカステラ大好き長崎県民!
縁起の良い「桃カステラ」
長崎スイーツといえば、「カステラ」と思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。長崎には福砂屋や文明堂など全国百貨店にも軒を連ねる有名なカステラ専門店があり、県民はそれぞれ推しのカステラがあるそうです。またひな祭りには「桃カステラ」を食べる習慣があります。
桃の節句とも言われるひな祭り。中国では、古くから不老長寿の果実として尊ばれている桃は縁起が良いとされています。女の子の初節句や内祝いのお祝い返しに選ぶ方が多いようです。
あまーいカステラの上に、あまーい桃の砂糖菓子
材料に桃が使われているわけではありません。桃の砂糖菓子がカステラの上にのっています。甘いカステラの上にさらに砂糖菓子をのせるなんて、さすが甘いもの好きの長崎県民。
筆者が購入した白水堂の「桃かすてら」は、程よい甘さで、砂糖菓子の桃部分は口どけが良く、幸せが広がるような優しい甘さでした。
桃カステラは2月上旬から3月中旬までの期間限定で販売しているカステラ専門店が多いです。白水堂では「桃かすてら」を一年を通して販売しています。白水堂の店員さんは、「かわいらしいフォルムでお土産としても人気があります」と紹介してくれました。
写真はすべて1月30日筆者撮影