住みたい街ランキングの常連の街、三軒茶屋。おしゃれなイメージのこの街の、知る人ぞ知るシェアハウス、モテアマス三軒茶屋をご存じだろうか?
東京都世田谷区三軒茶屋にあるシェアハウス「モテアマス三軒茶屋」の建物の外には仏像が飾られ、リビングには実物の熊くらいのサイズのクマのぬいぐるみに、鹿の頭の剥製といった「誰かが持ち込んだマスコット的物体」が置いてある。
このシェアハウス、カオスな見た目通りにユニークで楽しいイベントを普段からやっていてイベントに来た人が住民になる事も多い。
令和5年11月23日に創立7周年を記念してお祭りが行われた。
嵐の前の静けさ、赤い7周年記念の旗が中華っぽい。
建物は15LDK、本来は15人で住むための社員寮として作られたが、現在30人以上がシェアして暮らしている。
イベントプログラムが情報過多すぎる。
周年記念祭名物のフリーペーパーをもらう。
左は前回の6周年記念号、右は今回の7周年記念号、今回はサイズが小さくなった代わりに少し厚くなった。
一年間の記録、今年も盛りだくさんだった。
真夜中に開会したイベントが朝を迎え、早朝モルック大会をしに公園へ行く。世田谷公園に行く予定だったが参加者が少なかったので近くの公園を使った。
筆者にとっても人生初モルック、モルックはボーリングとトランプのブラックジャックを足したような感じのスポーツだった。
この数字が書かれた棒(スキットル)を狙って(正式な初期配置とは違う所は見なかった事に※詳しくは公式ページで)
数字が書かれていない棒(モルック)を投げる
ポイントの付け方が
①、一本だけ棒が倒れた時はその棒の番号がポイントになる
②、複数の棒が倒れた時は倒れた棒の本数がポイントになる
このポイントを足していき、ピッタリ50点を目指す。うっかりポイントを余計に取って50点を超えてしまうと25点に減点されてしまうのだ。
例えばこの場合は棒が3本倒れたので3ポイント
倒れた棒は倒れた地点で立て直してから別の人の番になるのでゲームが進んでいくと棒が散っていく。
高得点を出すには
①棒を大量に倒す。
②高得点の棒を一本だけ倒す。の二通りの方法があるが、ゲームが進むと①は難しくなってくるので、②が中心になる。
高得点の棒は優先的に狙われるのでどんどん当てられて投げる場所から遠くに吹っ飛ばされていく。高得点を出すのは難しくなっていくのだ。
やってみた感想は地面に棒を転がすとまるで違う方向に転がっていったり、意外とコントロールが難しかったが点数の高い棒を一本だけ倒せた時は爽快だった。今後もっと人気が出るんじゃないかと思った。
モルックで一緒に遊んだ人たちがモテアマスに戻りフルーツサンドを作り始める。
モテアマスを取材したドキュメンタリー映画を作ろうとする人がフルーツサンドのホイップクリームを泡立てる人を撮影している写真が撮れた。写真でもおわかりのとおりカオスである。
フルーツを並べて
完成!
今度はメイン料理の食材の買い出しに、、、、映画制作陣もついていく
普段の生活でよほどのことがないと買わないであろう大きな肉塊。
料理が作られ始める
おでん。
おでん屋さんができそうな量、モテアマスにはコンビニにあるようなおでん鍋がある。初めてモテアマスを訪れた人は皆驚く。
冷凍のスズメ、会場が絶叫に包まれた。
料理ができたら食べながらの作業になる。
タコス
手前の円盤状のプレス機で団子状のタネをプレスして平べったくしてホットプレートで焼く。最後に具をはさんで完成。
燻製を作り始める人もいて
幸せな時間になったと思ったら突然、
煙幕の術!?突然スモークが出てきた。
盛り上がるが何が何だか分からない。
一旦換気して、みんなが酔っぱらいすぎる前に集合写真撮影。
筆者はシャッターを押す側になった。
夕方からは、近所の飲み屋さんの2階を貸切り、モテアマス界隈の独身男女を集め、あわよくば交際なしで結婚をする「0日婚」を目指す合コン、”マジ婚”が開催された。
「三茶のSMAP」と「三茶のAKB」と称したモテアマス界隈きってのイケてる男女を集めた5:5のマジ婚は、なんと2組のマッチングが成立したとの噂。シェアハウス内恋愛に対するモテアマスの熱量はマジだったようだ。
「マジ婚」組が出かけて少し静かになったモテアマス。
「マジ婚」組が返ってきてDJブースが置かれた。
象とパンダが何かをはじめている。
全員にヘッドホンが配られDJアメミヤユウのサイレントディスコが始まった。
サイレントディスコとは普通のDJイベントと違い会場全体に音楽は流れない。参加者のヘッドホンに音楽が流れる仕組みでヘッドホンを外すと静かさと踊っている人々の入り混じる不思議な空間が見えてくる。
ヘッドホンから流れるボリュームを調整できるので踊りたい時はボリュームを上げられて、人と話したい時はボリュームを下げられる。参加者は共通の曲をそれぞれのペースで楽しめるのだ。
スモークがたかれ、気を抜くと何が何だか分からなくなる。濃霧の中で踊る人々。興奮は最高潮。
前半のスモークはイベント用に持ち込まれて置いてあった機材を誰かが誤作動させてしまったようだった。
アメミヤユウさんの声と音楽がヘッドホンから直接流れてくる。
踊っている中で鍋二郎(ラーメン二郎のテイクアウト)を振舞ってくれる人がいたり
そんな最高に盛り上がる中で、モテアマス主任(シェアハウスに住みたい人を増やす人)で創設者のカズキタさんから衝撃の発表が、、、、
「モテアマスは来年で終わります」
・・・・・・あまりにも突然の話にざわつく人々。
特に重大なトラブルがあったわけではなく、シンプルに契約更新のタイミングが来てしまいあと一年(来年の10月)で終わってしまうとの事だった。
そうか、ドキュメンタリー映画はモテアマスの最後の一年を追いかける作品でもあったわけだ。午前中に出会った気合を入れてカメラを回していた映画の撮影陣は伏線回収だったのか。
残された一年、やりたい事を全力でやろう。と考える人が増えてさらなる伝説が生まれるかもしれない。
衝撃の発表を終えて今後について語るカズキタさん(写真中央)
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