カブトムシ1000匹!昆虫食も楽しめるムシの楽園「ムシムシランド」とは?【福島県田村市】

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(撮影日:2024年8月3日、筆者撮影)

東京から北に約2時間。阿武隈高地に位置し、豊かな自然と多様な昆虫が生息する福島県田村市はまさに「昆虫王国」と言える場所だ。この田村市でその魅力を最大限に引き出す施設として、昆虫のテーマパーク「ムシムシランド」が人気を集めている。

(撮影日:2023年7月17日、筆者撮影)
(撮影日:2024年7月21日、筆者撮影)
夏季限定のカブトムシドーム(撮影日:2023年7月17日、筆者撮影)

ムシムシランドの目玉は、約1,000匹のカブトムシが放し飼いにされている「カブトムシドーム」だ。ネットに覆われたドーム内は、まるでカブトムシの楽園。子どもたちは、カブトムシを手に乗せたり、写真に収めたりと、夏の思い出作りに夢中になる。また、なかなか見ることができないカブトムシの飛ぶ姿を間近で見られるのも面白い。ドーム内の西側には、日本の国蝶であるオオムラサキの生息エリアも設けられ、自然豊かな田村市の魅力を五感で感じることができる。

(撮影日:2023年7月16日、筆者撮影)

カブトムシドームの隣にはあるのは、「昆虫館」だ。ここでは、世界中から集められた珍しい昆虫の標本や、生きたカブトムシやクワガタムシを展示している。特に、ヘラクレスオオカブトのような迫力のある昆虫は、子どもたちの目を輝かせる。また、田村市に生息する昆虫のコーナーでは、地域の自然環境の豊かさを知ることができる。

昆虫館(撮影日:2023年7月16日、筆者撮影)

ムシムシランドでは、タガメサイダーやコオロギトッピングなど、ちょっと変わった未来のスーパーフードの昆虫食体験もできる。。なかでも、サクサクとした食感のコオロギスナックはたんぱく質が豊富で栄養価が高く、香ばしい味わいだ。見た目がグロテスクだという人もいるが、昆虫食を通して、食の多様性や未来の食について考えるきっかけになるだろう。

葉タバコの花(撮影日:2021年7月11日、筆者撮影)

田村市が昆虫のまちとして知られるようになったのは、かつて葉たばこ栽培が盛んだったことがきっかけだ。葉たばこの栽培に使う腐葉土の中に、カブトムシの幼虫がたくさん生息していたのだ。この豊かな自然環境が、カブトムシをはじめとする多くの昆虫たちを育んできた。

同市は、昆虫を通じて地域の魅力を発信するため、市役所に「昆虫課」を設けるなど、積極的に取り組んでいる。ムシムシランドのほかにも、昆虫観察会や昆虫食のイベントなどを開催し、地域全体で昆虫を盛り上げている。

食用コオロギをトッピングしたアイス(撮影日:2023年8月19日、筆者撮影)

ムシムシランドは、昆虫好きはもちろん、自然に触れたい人、子どもと一緒に楽しめる場所を探している人におすすめだ。昨年リニューアルオープンし、見学期間も長くなったムシムシランド。ぜひ家族や友人と訪れて、心躍る思い出を作ってみてはいかがだろうか。

昆愛

昆愛

福島県郡山市

第4期ハツレポーター

埼玉県川越市出身。前住地は山形県鶴岡市。会社員のかたわら、地域資源の掘り起こしとその魅力発信活動に取り組む。2023年、「誰もいなくなった町。でも、ここはふるさと~原子力発電所と共存するコミュニティで“記憶”と“記録”について考える【福島県双葉郡富岡町】」で本サイトのベスト・ジャーナリズム賞を2年連続受賞、また2024年、天文活動の報告・交流等を目的としたシンポジウムでの発表「天文文化史で地元の魅力発信?九曜紋が導く新たな誘客構想とは【福島県南相馬市】」で渡部潤一奨励賞を2年連続受賞。

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