網走市民のソウルフードといえば「長天」、一般にさつま揚げと呼ばれるものです。
そのままでももちろん、煮物や炒め物など色々な料理につかわれますが、その中でも1度チャレンジしてもらいたいものがカレー。
市内の大谷蒲鉾店では、北海道産のすり身にこだわり、運が良ければ揚げたても買うことができます。冷凍すり身の発祥地網走で長天をぜひ。
網走市民にはおなじみの「長天」。魚のすり身に味を付けて油で揚げた物で、一般的にさつま揚げと呼ばれるものですが、網走では「天ぷら」と呼ばれ、その中でも長方形のものを「長天」と呼びます。大きさはスマホを少し縦長にしたくらいで、こんがり揚がったキツネ色が美味しそう。
そのままでももちろん、煮物や炒め物など色々な料理に使います。その中でも1度は食べてもらいたいのが長天カレー。肉の代わりに一口大に切った長天をカレーに入れたもので、目からウロコの味。カレーの辛さをほんのり甘い長天がマイルドにして子供にも人気です。
網走で長天を売る蒲鉾屋は、昔は24軒を数えたものの現在は3店舗を残すのみとなり、それぞれに秘伝の作り方があり味も違います。
そのうちの大谷蒲鉾店は創業66年で現社長の大谷朝彦氏で4代目。ナルト・チクワ・板蒲鉾、そして天ぷら等、30種ほどを作っているそうです。
原料はスケトウダラのすり身。取材に伺った日の原料は余市の工場から来たもので、すべて 「北海道産にこだわっている」 そうです。
網走は冷凍すり身の発祥地で昭和30年代に網走で事業化されたという歴史があります。
しかしスケトウダラの漁獲量が減り、現在網走にすり身工場が無い状況で輸入原料も多い中、北海道産のすり身にこだわった天ぷらはとても嬉しいですね。
大谷蒲鉾店の商品は地元のスーパーや商店、そして工場でも直売を行っていて、運が良ければ揚げたても購入できます。
世界共通語「SURIMI」の発祥地網走で、ソウルフード長天をぜひどうぞ!!
武内 孝行さんの投稿