沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。
沖縄県石垣島で南国のお花のドライフラワーをブーケなどに加工・販売している、painucolor(パイヌカラー)の吉岡正道(よしおか・まさみち)さん(あだ名はみっちーさん)に、お花や石垣島への思いを伺ってみました。インスタグラムを拝見すると、色鮮やかなお花に胸がトキメキます。東京では、なかなか見かけることのないお花がとっても可愛い!
目次
実験がいつしか仕事に。石垣島で咲くお花をドライフラワーに
みっちーさんは、東京生まれ、東京育ちで、自然への憧れがずっとあったそう。
「会社員時代に、沖縄の離島によく訪れていて八重山諸島の雰囲気が気に入り移住を考えるようになりました。今から2年半前に石垣島に移住し、最初はIT系の仕事を活かしたことをやろうと思って動いていましたが、せっかくなら自然とか島のものに関わることができないかなと思いました」とみっちーさん。
「お花自体は子供の頃から好きで、育てたり、生花を買って生けたりしていました。植物が好きで、引っ越したら、ベランダに鉢をたくさん置いて、育てようと思っていました。ある日、ピンク色のブーゲンビリアが、色味が残ったきれいな状態で乾燥して地面に落ちているのを見て、この状態でも楽しめるなと思い、南国の植物も、ドライフラワーにしたらいいのではないかと閃きました。実験的に、いろんな花をドライフラワーにできるか試してみたことが、今の事業をすることになったきっかけです」
「その後、ドライフラワーの知識・技術を学び、南国の植物をドライフラワーにして、南国好きな人などに刺さる作品がつくれるのではと思い、今はインスタグラムを通してのオーダー販売と、イベント出店での販売をメインに活動しています」
「石垣島の花を知ってもらい、花を楽しむ人を増やしたい」
「石垣島の花を知ってもらいたいです。島のお花を島の魅力のひとつとして、島の内外の人に、楽しみ方・良さを知ってもらって、花を楽しむ人が増えたらいいなと思っています」とみっちーさん。
ちなみに、みっちーさんの石垣島で咲く推し花は「レッドジンジャー」と「トーチジンジャー」で、近年人気なのは「旅人の木(青い種子が入ってる実)」というものなんだそう。どれも聞き馴染みがないものですが、南国らしさがとても感じられ個性的!お花を語るみっちーさんはとても生き生きとされています。
「作品を手渡ししたときのコミュニケーションで癒やされています。自分が作ったもので、人が笑顔になってくれる、またその人がギフトで贈って、どこかで誰かが喜んでくれる、そんな世界が広がると、自分も作ってよかったなと。植物を通じて人と繋がり、コミュニケーションが生まれたらいいなと思います」
今後は、ワークショップの開催も計画しているそうです。みっちーさんに教えてもらいながら、自分の思いをのせたブーケなどを作ることも、素敵ですよね。
ドライフラワーがある「場」をつくりたい
「今後は島の飲食店や宿泊施設などに、自分の作品を装飾して、それを見て人が癒やされたり、優しい気持ちになれる場をつくってみたいです。また、島の民芸品や工芸品に、植物を使っているものもあり、相性がいいものもあると思っています。他の作家さんと一緒にコラボレーションすることによって、相乗効果で石垣島をアピールできる存在になれたらいいですね」
「フォトウェディングも多いので、需要を開拓して、事業としても広がりがありそうだなと思っています。あとは、オンラインサイトも立ち上げ、島外の人にアピールして、南国好きの人に内地ではない南国植物をつかった花を届けたいと思っています」と今後の展望を熱心に語ってくれました。
「石垣島の好きなところは、まちと自然の距離が近く、生活の便はいいし、リラックスしたいときは、郊外に出れば大自然に行けるのが魅力的です。青い海、広い空とダイナミックな山、その風景に癒されます。自分も島の魅力のひとつとして、観光的な需要や島をアピールする存在として、入り込んでいきたいですね。島の植物のことももっと詳しくなりたいです」
みっちーさんの作品を飾ってみたい方、石垣島でフォトウェディングを考えている方は、ぜひ、インスタグラムのDMなどでご相談してみてくださいね。今の季節は、南国植物を使ったしめ縄飾りもおすすめです!
【事業者情報】
painucolor<沖縄県石垣市>
Instagram https://instagram.com/painucolor