パッションフルーツに魅了された植物画家。果物本来の味を再現するため石垣島からフィリピンへ【沖縄県石垣島】

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沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。

パッションフルーツの魅力に憑りつかれた植物画家 橋爪雅彦 

 株式会社川平(かびら)ファームは沖縄県石垣島でパッションフルーツやマンゴーを使ったジュースやジャムを作っています。今回取材を受けてくださった橋爪大樹(はしづめ・ひろき)さんは、フィリピン自社工場の管理やオンラインショップなど全般を取り仕切っています。

 川平ファームは大樹さんの父、代表取締役 雅彦さんが創業。植物画家でもあります。日本全国を旅しながら植物画を描いていて、屋久島で初めてパッションフルーツを食べたそう。スプーンで種ごと口に入れた時にあまりの美味しさに衝撃を受けたといいます。それから、パッションフルーツの魅力に憑りつかれた雅彦さんは、自らの手でパッションフルーツを作ろうと、川平ファームを誕生させました。

無農薬無化学肥料パッションフルーツ、果実本来の味を追及

 1990年創業から20年以上、川平ファームは石垣島でパッションフルーツを作っていました。しかし、台風や害虫などの問題で安定的な原材料の生産に苦労をしており、現在は、原材料の質にこだわりを貫きながらフィリピンで生産を行っています。「熱帯地方で無農薬栽培のフルーツなんて出来ない」という現地の常識を覆す栽培方法で、最初は周囲に驚かれましたが、試行錯誤をくり返し、無農薬無化学肥料で質の高いパッションフルーツの栽培に成功しました。

また、自社で原料加工工場を設立し、徹底して品質管理を行っています。一つ一つ人間が香りや中身をチェックして、本当においしいものを厳選しています。「フィリピンの人は日本人よりも果物を食べる習慣があり、果物を選ぶセンスがとても良いんです」と大樹さんは言います。機械では出来ない判別を人間が行うことで品質が担保されています。

説明できないパッションフルーツの味、思わず「うまっ!」

川平ファームの看板商品は「パッションフルーツジュース」と「パッションフルーツドリンク」。ジュースはストレートジュースで、ドリンクは濃縮タイプです。

どんな味かと尋ねると、「食べたことがない人になかなか味をお伝えするのが難しい」と大樹さん。催事販売では、試飲した人が「うまっ!」と思わず言ってしまうそう。「『うまっ』って『美味しいです』とか『甘いです』とか用意された言葉ではなく、心からの言葉だと思いませんか」と大樹さんは笑います。

雅彦さんが魅了された鮮烈で印象深い果物本来の味と香りをぜひ味わってみてください。

田口有香

田口有香

長崎県壱岐市

校閲記者兼コミュニティマネージャー

第4期ハツレポーター/ライター兼農家の嫁であり、3人の子どもの母。生まれ育った大阪から壱岐島に家族で移住。
壱岐島は長崎県の離島ですが、福岡から高速船で65分という抜群のアクセス!!海がきれいなのはもちろん、お魚もお肉も野菜も米も焼酎もそろっておりグルメも自慢できます。

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