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白黒だった夢がカラーになった。人生に彩りを生む「生きがい創造企業」の挑戦【東京都墨田区】

4 min
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「夢が白黒からカラーになったんです」

ルネサンスに長年通った一人の女性会員が、退会のあいさつに訪れた際に残した言葉です。それは、眠っている時に見る夢が白黒からカラーへ変わったという実体験でした。 この体験には、身体機能の向上だけではなく、人とのつながりや生きる喜びを取り戻し、人生そのものに彩りを生むルネサンスの価値が現れています。

スポーツクラブから介護、自治体支援、健康経営へ。1979年の創業以来、「生きがい創造企業」として健康で快適なライフスタイルを提案してきた株式会社ルネサンス。今、その挑戦は「健康」の枠を超え、一人ひとりが、よりよく生きる社会の実現へと広がっています。入社してからスポーツクラブの現場一筋で歩み、2025年4月に代表取締役社長執行役員に就任した望月美佐緒さんに、その原点と未来像を聞きました。

スポーツで人生を学ぶ。学生時代のハンドボール経験が組織を支える土台に

スタッフとグループエクササイズ参加後に(中央のオレンジ色Tシャツの方がルネサンス代表取締役社長執行役員 望月美佐緒さん)

望月さんの原点は、学生時代に打ち込んだハンドボールにあります。

大阪の府立高校でプレーしていた望月さんは、当初、大学では競技を続けるつもりはありませんでした。しかし、高校最後の大会であと一歩全国大会出場に届かなかった経験が心に残り、父親に進路を相談します。

望月さんの父親は、オリンピック選手を育てた指導者。ハンドボールを続けたいと伝えると、返ってきた言葉は意外なものでした。

「オリンピック選手になれない人間が、ハンドボールをしに行く意味は何だ」

そして、こう続けたそうです。

「ハンドボールで世界を取れないなら、ハンドボールを通して人生を学べ。それならハンドボールをする意味はある」

その言葉を胸に、望月さんは大学で4年間、ハンドボールを続けることを選びます。そしてハンドボール選手として技術を磨くことはもとより、チームワークや人の成長過程を学びました。その経験が今の経営観につながっています。

「人ってこんなに変わるんだ」。リズムに乗れなかったスタッフが人気インストラクターに

大学卒業後、望月さんはスポーツクラブ業界へ進みます。
入社後、現場に入り、人材育成や指導の立場で働くなかで、望月さんは人の可能性に驚かされることに数多く遭遇することになります。

エアロビクスのリズムに全く乗れなかったスタッフが、お客様から絶大な支持を得るインストラクターへ成長していく。

「人ってこんなに変わるんだ」

望月さんは何度もこのような場面に出会ってきました。

できないことの中に成長がある。スポーツができなくてもルネサンスに来てほしい

スポーツジムの現場では、努力する人ほど、「できない」ことに直面して落ち込んでしまうことがあります。やる気を失い、挑戦そのものをやめてしまう人もいます。

しかし、うまくできない状態こそ、脳が刺激を受け、人が成長している時間なのだと望月さんは考えています。 また、これは近年の脳や神経の研究でも明らかになっていることなのです。

介護予防教室(シナプソロジー)

「自転車に乗る時だって、最初からうまくいく人はいません。うまくいかない時期こそ、一番脳が刺激を受けているんです」と望月さん。

新しいことに挑戦すれば、うまくいかないこともある。しかし、そのときこそ人は成長しています。

できないことの中にこそ成長の可能性があり、その可能性をすべての人に広げてほしいと考えています。だからこそ望月さんは、スポーツが得意な人だけに向けてルネサンスがあるわけではないと話します。

「スポーツが得意な人だけではなく、スポーツクラブに縁がないと思っている人にも来てほしいんです。最初から泳げなくても、エアロビクスがうまくできなくてもいい。うまくできない時こそ成長しているのだと、確信をもって来てほしいと思っています」

白黒だった夢がカラーになった女性。スポーツだけが目的でなくていい

望月さんはキャリアの中で忘れられない出来事があるといいます。

長年、ルネサンスに通っていた高齢の女性会員が、ある日を境にクラブに来なくなりました。心配していたところ、半年ほど経ったある日、その女性がクラブを訪れ、退会したいと話されたそうです。

話を聞くと、転倒をきっかけに身体機能が低下し、家族からもクラブ通いを止められて、来ることができなかったといいます。女性はその日、クラブへの階段を上がるだけで40分かかったが、それでも感謝を伝えるために訪れたのだと話してくれたそうです。

女性は戦争を経験した世代で、子どもの頃にプールに入る機会がありませんでした。ルネサンスに通い始めて、初めてプールに入ったことや決まった日の決まった時間に通ううちに多くの友人ができたこと。その一つひとつを望月さんに伝えました。

そして、女性は望月さんにこう言いました。

「夢が白黒からカラーになったんです。『私の人生が彩られたんだ』と感じています」

最後に伝えてくれた、この感謝の言葉を望月さんは今でも鮮明に覚えています。

望月さんは女性の言葉から、「健康になることだけが目的でなくていい」と確信しました。身体を動かすことだけが、スポーツクラブの価値ではない。人と出会い、生きる喜びを取り戻し、人生そのものが豊かになっていくこと。それこそが、ルネサンスが本当に届けたい価値なのです。 

ルネサンスは、スポーツクラブを単なる運動施設とは考えていません。

お風呂に入る日があってもいい。
友人と話す日があってもいい。
運動する日もあれば、しない日があってもいい。

大切なのは、その場所が一人ひとりの人生を豊かにする存在であることなのです。

人生100年時代に、生きる彩りを

望月さんは、現場でお客様やスタッフと向き合う仕事に大きな誇りを感じていました。お客様が元気になっていく姿や、スタッフが成長していく瞬間を近くで見られることが、何よりのやりがいだったからです。

しかし、昇進するにつれて、現場から離れる時間が増えていきました。お客様やスタッフと直接向き合う機会が少なくなるなかで、自分が本当にやりたいことから遠ざかっているのではないか。望月さんは、そんな葛藤を抱えていたといいます。

その様子を見ていた役員が、望月さんにこう声をかけました。

「多くの人に健康になってもらいたいんじゃないのか。会社を発展させることと、お客様を元気にすることはつながっている」

現場に立てば、目の前のお客様を支えることができます。一方で、会社を成長させることができれば、より多くの地域で、より多くの人にルネサンスの価値を届けることができます。 

その言葉をきっかけに望月さんは現場で一人のお客様を支えることも、経営の立場から会社を成長させてより多くの人へ価値を届けることも、目指す先は同じなのだととらえるようになりました。

「手段は違うけれど、目標は変わらない」

2025年4月に代表取締役社長執行役員に就任した望月さんは、次なるルネサンスの目標、新たな長期ビジョンを刷新しました。

それが「人生100年時代のWell-being共創カンパニー」です。

「ルネサンスがある世界とない世界では、人生の彩りが大きく変わると思うんです」と望月さん。

白黒だった夢がカラーになった。

それは単に健康になったという話ではなく、人とのつながりを得て、生きる喜びを見つけ、自分らしく人生を楽しめるようになったということです。

ルネサンスの挑戦は、一人ひとりの人生に新しい色を添えるために続いていきます。

※写真は取材時に撮影したものと、ルネサンス様にご提供いただいたもの

聞き手:丸山かなみ 書き手:田口有香

印象に残った言葉:「ルネサンスがある世界とない世界では、人生の彩りが大きく変わると思うんです」

企業情報

会社名:株式会社ルネサンス
取材対象:代表取締役社長執行役員 望月美佐緒さん
企業理念:わたしたちルネサンスは『生きがい創造企業』としてお客様に健康で快適なライフスタイルを提案します。
本社:〒130-0026 東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア
創業:1979年10月8日
事業内容:フィットネスクラブ、スイミング・テニス・ゴルフスクール等のスポーツクラブ事業、自治体及び企業・健康保険組合向けの健康づくり事業、ホームフィットネス事業、介護リハビリ事業、その他関連事業
URL:https://www.s-renaissance.co.jp/

田口有香

田口有香

第4期ハツレポーター/ライター兼農家の嫁であり、3人の子どもの母。生まれ育った大阪から壱岐島に家族で移住。
壱岐島は長崎県の離島ですが、福岡から高速船で65分という抜群のアクセス!!海がきれいなのはもちろん、お魚もお肉も野菜も米も焼酎もそろっておりグルメも自慢できます。

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