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萩市と山陽小野田市、遠い昔からの繋がりと現在の繋がり
時は安土桃山時代。山口県・萩(はぎ)藩の毛利輝元(もうり・てるもと)は、「関ヶ原の戦い」に敗れ、財政立て直しのために、山陽小野田(さんようおのだ)市で開作事業を始めた。
そして現在は、萩市の銘酒である「東洋美人」の酒粕と、萩市生まれ萩市育ちの「萩むつみ豚」をつかって、山陽小野田市にある「餃子の福原」が食べる日本酒「東洋美人」美人餃子を誕生させたという繋がりがあるのだ。
さらに、「餃子の福原」の近くには、開作事業に携わっていた維新の志士「来嶋又兵衛(きじま・またべえ)」の誕生記念碑があるのだ。
「東洋美人」美人餃子の誕生秘話
私は萩市に住んだことは無い。しかし幼いころに亡くした父の生まれも、父方のご先祖さまの生まれも萩市(旧:むつみ村)であった。
父が亡くなってから44年経った2020年、萩市の美味しいものを商品化したくて1年がかりで開発した「萩むつみ豚餃子」の販売を開始した。肉の甘味と旨味を最大限に活かした餃子として、隠し味の秘伝の味噌が話題となり、多くの高評価を頂いている。
そして2021年、萩市にある澄川(すみかわ)酒造場の100周年を記念した商品として販売を開始した「東洋美人」美人餃子には、2016年の日ロ首脳会談で絶賛された「東洋美人 純米大吟醸 壱番纒(いちばんまとい)」の酒粕を使用している。杜氏(とうじ)で社長の澄川宜史(すみかわ・たかふみ)氏が自ら厳選し、むつみ豚とのバランスに拘りぬいて作り上げた。
「食べる日本酒」は、日本酒好き、東洋美人好きのためだけに仕上げた餃子だ。澄川氏からは、「話に聞いていた通り、まさに食べる日本酒、食べる東洋美人!こんな尖った商品にして頂き申し訳ない!」という言葉をいただいた。
銘酒・東洋美人を生み出した澄川酒造場とは
萩市の銘酒「東洋美人」の蔵元である澄川酒造場は、2013年7月末の大水害を乗り越えたのち、世界最大級の日本酒コンペでグランプリを獲得している。
その後もJALのファ―ストクラスの提供酒や、2016年長門(ながと)市で開催された「日露首脳会談」で夕食酒に選ばれ、日本を代表する酒蔵の1つになった。澄川社長は、日本酒界のレジェンドとして自分が「うまい」と思う日本酒造りに邁進されている。
澄川酒造場は、念願叶って、2022年9月、ライフ豊洲店と恵比寿ガーデンプレイス店で東京進出を果たした。たくさんの日本酒好き・東洋美人好きの方にお召し上がりいただき、山口県・山陽小野田市の魅力を知っていただきたい。
(参考)
- 株式会社澄川酒造場 東洋美人:toyobijin.jp
(福原 智美さんの投稿)