日本に数少ないオートレース場内で50年以上愛される山陽食堂の魅力とは?【山口県山陽小野田市】

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山陽小野田(さんようおのだ)市には、全国で5場あるオートレース場のうちの1つ「山陽オート場」があります。

そんな山陽オートレース場の一角に、昭和の時代から50年以上もファンに親しまれてきた食堂「山陽食堂」があります。

時代とともに変わる山陽オート場

山陽オートレース場は、昭和40年に開設されました。

平成初期までは多くの来場者で賑わっていましたが、歴史のながれとともに来場者は徐々に減少、近年では車券をインターネットで購入出来るようになったので来場者は更に減っているようです。

取材をした日は山陽オートレース場でのレースはなく、他のオートレース場のレースをモニターで中継する場外販売の日でした。公営ギャンブルに初めて来る人は、お年を召したファンの方々が一心不乱にモニターを眺めている異様な光景に少し驚くかもしれません。

50年以上愛され続ける山陽食堂とは?

山陽食堂は、当時まだ20代だった水津碩子(すいづせきこ)社長がオートレース場内のお店を譲り受けたのが始まりでした。以前はスタンド席の3階にも食堂がありましたが、現在は、入場してすぐの1階の大きなモニターや車券販売機のある売店コーナーのみで営業中です。

食堂のメニューはラーメン、うどん、カレー、チャーハンといったオーソドックスなものに、サイドメニューでおでん(1個130円)やおにぎり(2個180円)などがあります。

今回はラーメンとおにぎりを注文しました。

ラーメン(570円)は山口県民に馴染み深い豚骨ベースのスープにやや柔らかい麺です。

庵野(あんの)監督で有名になったお隣の宇部ラーメンのようなクセはなく、スッキリとしたラーメンに厚めのチャーシューとメンマとネギのシンプルなラーメンです。

おにぎりは大きなワカメおにぎり(2個180円)で、おにぎりの具は寿司ご飯なども選べます。アルコールはビールが提供されますが、オートレース場内ではビールが紙コップで提供されます。

昨年までは、自治会や社会福祉協議会が営業していた食堂や売店がありましたが、コロナ禍でレースの開催日が減ったため閉店。現在は山陽食堂が山陽オートレース場で唯一の食堂となってしまいました。

水津碩子社長も次の世代の方のことを心配しながら食堂を守っておられます。

オートレース場への入場は無料。食事だけ楽しむこともできます。

とても広い無料駐車場も完備、最寄りのJR埴生(はぶ)駅からは屋根付きの歩道があって雨の日も安心!

オートレース場に行くのは敷居が高いと思われている方も、是非行ってみてはいかがでしょう?

(上田 高規さんの投稿)

ローカリティ!山陽小野田

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山口県山陽小野田市

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「ローカリティ!山陽小野田」は、株式会社JTB様と弊社合同会社イーストタイムズが運営する「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」の一環として行われた「山陽小野田市ローカル魅力発掘発信ワークショップ」から生まれたハツレポを紹介しています。参加者はワークショップを通じて情報発信スキルを学び、地域レポーターとして住民しか知らないの魅力の可視化と発信を行うことで、県内外の山陽小野田市ファンを創出し、関係人口増や移住定住につなげる取り組みです。