“指サック”みたいな絶品珍味!その正体とは?【フィリピン】

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フィリピン・セブ島から約1時間の場所にあるカオハガン島。東京ドーム1個分の小さな島の周りは環礁となっていて、浅瀬に囲まれています。

引き潮になると、島民たちはバケツやご飯を鍋ごと持って、いそいそと磯に繰り出します。ウニや貝、ナマコなどのさまざまな海の幸が採れるからです。

中でも私たち日本人に衝撃を与える獲物がこちら。

(写真)表面はザラザラ。これは一体……=2016年11月、筆者撮影(以下同)

一見、紙をめくる時に使う指サックのようにも見えます。

島の人はそれを「サルポ」と呼びます。

体を伸び縮みさせて動き、普段は砂の中に潜っています。それを、長い刃物などを砂地に深く刺し、掘り起こすことで捕まえるのですが、どこに隠れているのか、私たち日本人にはさっぱり分かりません。しかし、島民はなんの迷いもなく、サクサクと見つけていきます。「ほら、ここだよ!」って、何度教えてもらっても、未だに自力では見つけられません。

(写真)島にはサルポ採り名人がたくさんいます

こうして見つけたサルポ、どうやって食べるのでしょうか? なんと、長い棒を使ってクルンとひっくり返し、中身を出します。

それを食べやすいように小さく切り、酢じめにしたり、お醤油で煮たり、揚げたり、乾燥したりとさまざまな方法で食べます。

(写真)シークワーサーのような「カラマンシー」と和えました=今年2月、筆者撮影(以下同)
(写真)ひとつひとつ丁寧に並べて干します

でも、オススメは、採れたてをそのまま食べること!ほんのり甘くて、コリコリしていて、潮の香りも感じられて、とっても美味しいんです。

さて、肝心のサルポの正体。なんだと思いますか? 正式な名前があって、「ユムシ」といいます。実は、環形動物であるミミズの仲間なんです。

そう聞くと、私たち日本人にはまたも「えっ!?」という衝撃が走りますが、島民たちは知ってか知らずか、今日も美味しく「サルポ」を食べています。

カオハガン島情報

カオハガン島オフィシャルサイト
https://caohagan.com/

オンラインコミュニティ
 https://community.camp-fire.jp/projects/view/338306

オンラインショップ
 https://caohagan.thebase.in/

島を紹介するyoutube動画一覧(2021年2月撮影)
https://youtu.be/2AE0rCXFazY
https://youtu.be/fsCmWzjFdlw
https://youtu.be/RhcrfWHrfRg

カオハガンハウス

カオハガンハウス

フィリピンカオハガン島

第2期ハツレポーター

セブ島から船で約1時間、手つかずの自然に包まれた、東京ドームと同じ広さの小さな島。島民約700人が、豊かな海洋の自然のなかで、その恵みをいただき、必要以上の量を採らず、それを皆で分かち合う、そんな暮らしをしています。
そんな島に嫁いだ佑子とよしえ、長期滞在中の佐和子が島で見つけた驚きを発信していきます!
よろしくお願いいたします。