フィリピン・セブ島から約1時間の場所にあるカオハガン島。東京ドーム1個分の小さな島の周りは環礁となっていて、浅瀬に囲まれています。
引き潮になると、島民たちはバケツやご飯を鍋ごと持って、いそいそと磯に繰り出します。ウニや貝、ナマコなどのさまざまな海の幸が採れるからです。
中でも私たち日本人に衝撃を与える獲物がこちら。
一見、紙をめくる時に使う指サックのようにも見えます。
島の人はそれを「サルポ」と呼びます。
体を伸び縮みさせて動き、普段は砂の中に潜っています。それを、長い刃物などを砂地に深く刺し、掘り起こすことで捕まえるのですが、どこに隠れているのか、私たち日本人にはさっぱり分かりません。しかし、島民はなんの迷いもなく、サクサクと見つけていきます。「ほら、ここだよ!」って、何度教えてもらっても、未だに自力では見つけられません。
こうして見つけたサルポ、どうやって食べるのでしょうか? なんと、長い棒を使ってクルンとひっくり返し、中身を出します。
それを食べやすいように小さく切り、酢じめにしたり、お醤油で煮たり、揚げたり、乾燥したりとさまざまな方法で食べます。
でも、オススメは、採れたてをそのまま食べること!ほんのり甘くて、コリコリしていて、潮の香りも感じられて、とっても美味しいんです。
さて、肝心のサルポの正体。なんだと思いますか? 正式な名前があって、「ユムシ」といいます。実は、環形動物であるミミズの仲間なんです。
そう聞くと、私たち日本人にはまたも「えっ!?」という衝撃が走りますが、島民たちは知ってか知らずか、今日も美味しく「サルポ」を食べています。
【カオハガン島情報】
カオハガン島オフィシャルサイト
https://caohagan.com/
オンラインコミュニティ
https://community.camp-fire.jp/projects/view/338306
オンラインショップ
https://caohagan.thebase.in/
島を紹介するyoutube動画一覧(2021年2月撮影)
①https://youtu.be/2AE0rCXFazY
②https://youtu.be/fsCmWzjFdlw
③https://youtu.be/RhcrfWHrfRg