雨にもコロナにもマケズ、秘境の村で「しいば花火大会2021」開催【宮崎県椎葉村】

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7月31日、宮崎県・椎葉村の山中に大輪の花火が咲いた。

 

(椎葉村交流拠点施設Katerieのインスタライブより)

 

「しいば花火大会2021」(主催:しいば花火大会実行委員会)は新型コロナウイルス感染症の影響に鑑み、露店の出店や和太鼓イベントなどを取りやめ、観客席なしの打ち上げとなった。また、当日は強い雨に見舞われたが花火大会は無事に催行。道路端の見物客らは大迫力の夏の風物詩に歓声をあげた。

全国初の大規模アーチ式ダムとして名高く「閣下」という愛称でダムマニア達から親しまれる荘厳な上椎葉ダム。その堰堤(えんてい)から打ち上げられた花火の轟音が秘境の山中に響きわたる。打ち上げ場所となったダムがある椎葉村は、非公式的に「日本三大秘境」と呼ばれる山深い土地。都会の花火大会でみられる「人込み」とはほど遠いまばらな人影しかみられない「無観客」の打ち上げであったが、間近で存分に花火の迫力を満喫することができる贅沢なイベントだった。

全国各地で夏の風物詩が中止されるなか、「無観客」とはいえ村民や近郊の人々に待ち望まれた今回の花火大会。椎葉村で昨年7月18日にオープンした公共施設「椎葉村交流拠点施設Katerie(かてりえ)」の公式インスタグラムアカウントは、その様子をより多くの人に届けようとライブ中継して全国に伝えた。

 

(椎葉村交流拠点施設Katerieのインスタライブより)

 

ライブ配信の視聴者からは「地元のお祭りが中止になって残念だったけれど、椎葉村の花火がインスタで観られてうれしい!」、「東京の息子もライブで観ています」などの声が寄せられ、コロナ禍を吹き飛ばすような花火の轟音に全国各地の人々が夏の醍醐味を感じていた。

「遠くて身近な椎葉村」をモットーに広報活動をしている秘境の交流拠点施設が届けた夏の催しに、世相がもたらす世知辛さから縁遠くなっていた懐かしい癒しを感じた人も多いだろう。

 

<参考ウェブページ>

・しいば花火大会2021当日の動画(Katerie公式Facebookにてご視聴いただけます)

https://www.facebook.com/ShiibaKaterie/posts/371942237862037

・椎葉村交流拠点施設Katerie(かてりえ)公式ウェブページ

https://katerie.jp/

・椎葉村交流拠点施設Katerie(かてりえ)公式インスタグラム

https://www.instagram.com/katerie_shiiba/?hl=ja

・椎葉村観光協会公式ウェブページ

https://www.shiibakanko.jp/

小宮山剛

小宮山剛

宮崎県椎葉村

第3期ハツレポーター

博多生まれ。慶應義塾を卒業後、静岡の都市ガス会社に就職。新聞記者に転身したのがライター人生のはじまり。今は宮崎県の「秘境」椎葉村にて椎葉村図書館「ぶん文Bun」を運営中!
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