機械化できない!「手作り」に込めた伊江食品の味に迫る【沖縄県伊江村】

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沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。

原始的な作り方に驚き!?手作業でしか生み出せない味とは?

「本当に全部の工程が手作業なんですね!」

「工場見学を終えた後、みなさまそう話されます」と、有限会社伊江食品代表の與那城真知子(よなしろ・まちこ)さんは屈託の無い笑顔で教えてくださいました。

1981年の創業から42年。愛され続けているお菓子「ピーナッツ糖」は「手作業」でしかその味を再現し続けることができないそうです。

「これまで機械化のために、機械に詳しい方や研究者の方がたくさん視察に来られました。でもみなさん“これは無理だ。機械化できない”とおっしゃるんです」 。

作業の効率化やスタッフの負担を考えて、機械化にも肯定的な與那城さん。

「機械化が出来るならぜひやってみて欲しい。でも、手作業でないとやっぱり作れない味なんです」と、與那城さんは話します。

はたして「手作業」でなければ製造できない理由とは何なのでしょうか。

シンプルなお菓子だからこそ光る“素材と技”。チームの連携がおいしさを紡ぐ

「食べだしたら止まらない」口にした人たちを、とりこにしてきたピーナッツ菓子。

煮詰めた砂糖にピーナッツをからめて作ったこのお菓子。やみつきになる秘訣はカリッとした食感にあります。

作業の流れは「ピーナッツの焙煎→選別→大鍋で砂糖を火にかけ煮詰める→選別したピーナッツを投入し砂糖とからめる→火から下ろして延ばす→かち割る」というもの。

食感を左右するポイントは“空気”です。空気と材料がほどよく混ぜ合わさることで、カリッとした軽い食感が生まれます。

「火にかけた材料を釜から出した後は、伸ばす作業にすぐに移ります。ここからが時間との勝負です。手早くしないと生地が冷えて固まってしまうから。厚さは均等か、バランスよく材料が散らばっているか、空気をどのくらい含ませるのかを見定めながら作業します。一連の工程を製造チームが息を合わせて一気に仕上げていきます」 と、與那城さん。

温度、湿度、水分など、同じように見えても「一釜ごと」に様子が違うといいます。

その時々の素材と対峙しながらベストを見極め、職人、スタッフが連携した手作業で製造します。

その感覚が、機械では出すことができない食感や味わいを作り出しています。

オール伊江島産の農産物で作ったお菓子を届けたい

「当社の名物である銘菓ピーナッツ菓子を、すべて伊江島産の材料で作りたいです」と、今後の展望を力強く話してくださった與那城さん。伝統的な農作物の生産が減少してきていることは伊江島でも起こっています。ピーナッツ生産もそのひとつで、国外から仕入れている現状があります。 

「伊江島産の農産物のみを使った商品の販売も始めました。原材料の不安定さや価格の面で販路を拡大していくことが厳しいのが現実です。それでも、伊江島産のピーナッツを絶やさないように農家さんと連携して、昔ながらの伝統や製法を後々にも伝えていきたい。伊江島産の材料を使い続けることで、これができるのだと思っています」と、與那城さん。

「小さな工場ですが、愛情を込めて、心を込めて手作りで頑張っています。良い商品づくりを頑張っていきます」。

伊江島への思い、地域や伝統への思い、お菓子を口にする方々への思いが、ピーナッツ糖に込められています。伊江島・伊江食品にしかない味は、愛情とこだわりを込めた「手」から、今日も生まれています。

伊江食品

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大野佳子

大野佳子

大阪府高槻市

第6期ハツレポーター

生まれは福井、育ちは大阪。公務員、栄養士、農業、食品加工の遍歴あり。「農と食」のフィールドでセルフ人事異動(転職)を行ってきました。
現在は農業と福祉を連携させた商品づくりに取り組んでいます。「暮らし」に感動し、「科学」に挑戦し、「芸術」を愛して生きています。趣味はカフェ巡りと数学です!

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