沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝＝魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ！」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。
「トライアスロンとアパレルの二足のわらじを履いているというと驚かれるんです」
そう笑いながら語るのは、T-JAPAN（ティー・ジャパン）の富崎 麻未（とみざき・あさみ）さん。
T-JAPANは、麻未さんと夫の義明（よしあき）さんが夫婦で営んでいる沖縄県石垣島の会社だ。事業は大きく2つあり、子供向けトライアスロンスクールの運営と石垣島にまつわる絵をあしらったオリジナルTシャツの制作・販売をしている。T-JAPANの「T」はTシャツ、トライアスロン、とみざきの「T」である。
一見全く異なる２つの事業に見えるが、実はその根本には「石垣の良さを伝えていきたい」という共通の想いがあった。
目次
移住先の条件は「トライアスロンの練習に最適な場所」
富崎さん夫婦は、生粋のトライアスリート。義明さんはアマチュアの世界大会に日本代表として出場経験もある、巷の有名人だ。
石垣島に移住したきっかけは、トライアスロン中心の生活を送るため。トライアスロンは、水泳・自転車ロードレース・ランの3種目を一人で連続して行う競技である。海で練習ができる環境、年中練習ができる温暖な気候、ロードバイクが自由に走れる広さを有することなどのトレーニングに適した環境を探し求めた結果、辿り着いたのが石垣島だという。石垣島は、実はトライアスリートに愛された立地。毎年開催される『石垣島トライアスロン大会』は、エントリー枠が即完売するほど人気なのである。
海陸を知り尽くしたT-JAPANだからできる、オーダーメイドコース
現在、T-JAPANは子供から大人にトライアスロンの指導を行っている。数名だった生徒も50名を超える。また、合宿で訪れるプロのトライアスリートやパラリンピック選手のトレーニングもサポートしている。
「車の速さでは通り過ぎてしまう、本当の石垣島を伝えたいんです」
本当の石垣島とは、どんなものだろうか。
「石垣島にくる観光客の方も住民も、基本車移動なんですよね。でも私たちトライアスリートは、島周辺の海を泳いで、バイクでこいで、走り回ってます。自分の足で島中を駆け巡っていると、車の速さでは見落としてしまうものに気付ける瞬間がたくさんあるんです。平坦だと思っていた坂でも傾斜があったり、素敵なお店があったり、新たな発見に出会ってきました」
自分の足で情報を稼いできたからこそ、島のことを知り尽くしている。
観光ガイドには掲載されないような、本当の石垣島。
「お客様の要望に応じたオーダーメイドのコースを提案できるのが私たちの強みです。
子供でも入れる初心者向けの海とか、練習の途中に寄れる素敵なランチを組み込んだコースとかね」
自分にあったメニューを相談できる心強いパートナーになってくれそうだ。
富崎さんは今後、トライアスロンはもちろん、石垣島の観光の魅力を伝える機会を作っていきたいとのこと。
思い出を持ち帰れるTシャツで島と人を繋ぐ
T-JAPANだからこそ知る石垣島の魅力の発信は、トライアスロン事業に限らず、Tシャツ事業でも同じことが言える。
T-JAPANのインパクトのある独特のデザインは全て本人の手によって制作された、愛情あふれるもの。
特に人気なのは、陸でもダイビング気分になれる、「ダイビング☆ ダイバーTシャツ」。バックデザインとフロントデザインがつながっているダイナミックなデザインだ。袖にいるカクレクマノミもかわいい。
他にも、石垣島で出会える魚や虫図鑑、古くから伝わる精霊、(制作決定ではないので削除でお願いいたします。)など、見ているだけで石垣島を訪れた思い出に浸れるデザインばかり。富崎さんが島中を泳いで、こいで、走って見つけた石垣島の魅力を、観光客の方にも形として持ち帰ってもらえるような、遊び心がある商品を作っている。
今後はTシャツ以外にも、スマホケースやエコバックなど様々なグッズ展開も検討しているそう。より身近に石垣島を感じられることだろう。
2つの異なる事業を通じて、石垣島と人をつないでいくT-JAPANの今後の展開が楽しみだ。
