〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
株式会社ツジグチコーポレーションは、大阪で生まれ、地元では知らない人がいない「大阪ふくちぁんラーメン」として認知度の高い、昔から親しみのある会社です。
今回は、セントラルキッチン(店舗調理にかかるコストや工程を減らしつつ、全店の味を高いレベルで統一させるための取り組み)としてグループ会社の食品加工部門を担いながら、3つの工場をまとめる大西洋(おおにし・よう)工場長にお話を伺いました。
「地元を遠く離れてしまった家族に、小さい頃から親しんだ故郷の味として、弊社の商品を届けている方もいらっしゃいます」と、大阪で育った仲間たちへ送る味として選ばれていることを誇りに思っている様子がインタビューからうかがえました。
さらに「今も昔もこだわりぬいた味。それが全国へと縁が繋がって広がっています」という言葉からは、今までのあゆみが未来へと繋がっているという確信が伝わってきました。
全国で広がり始めた大阪の味。しかしそれは創業当初からではなく、2020年から始まったコロナ禍がきっかけでした。
「作れないものはない!」積み上げてきた歴史の中で培った強み
「よりおいしい食を提供したい」と事業を進めている最中、2020年に世間の流れを一気に変えてしまう感染症が流行しました。当時の社長であった辻口勝(つじぐち・まさる)現会長から「無人餃子の販売にチャレンジしたい」との提案がありました。感染症が流行していても買いやすい業態、非接触型の販売ができると考えたからです。
大西工場長は、「料理であれば作れないものはありません。他の無人販売店には真似できないようなラインナップの豊富さ、そして創業当時からの中華料理に対するこだわりの深さ、それらが当社の強みです」と創業当時からの中華料理店で培った経験も含め現在に活かしています。
そのうえで「自社の商品力があり、求めやすい価格であれば、必ず生き残れる」そう確信したと言います。
今では餃子だけでなく、80品、80種類のオリジナル商品が無人販売所に並んでいます。「規模が小さいからこそフットワークが軽く迅速に商品化ができるため、お客様のもとへすぐに新商品を届けることができます」
全国でお買い求めいただけるような無人店舗じゃ直営店だけでは難しいところもあったので、出店をご協力いただく方々のサポートをいただき今では120店舗まで無人餃子が増えました。その中でのご縁で、量販店やインターネット販売にも広がっています」無人販売から拓かれたルートが今では大阪や近畿地方だけでなく、北陸や中部・四国・中国地方、東京近郊都市圏へもどんどん広がっています。
アンケートでつながったお客様とのご縁の先に広がる未来
商品にはそれぞれアンケートハガキが添えられています。「アンケートの9割以上は『おいしかった』、『また食べたい』という喜びの声をいただいています。叱咤激励の言葉が並べられている時には真摯に向き合い、お客様への満足度をもっともっと向上させていきたいです」と、語る大西工場長の言葉に、この先もお客様の元へ、”よりおいしい食”が届き、縁が広がっていく様子を感じることができました。
そして最後に「アンケートを通してお客様の声を聞くことができ、従業員一同みなさんに育てていただいています」と、商品だけでなく、従業員も含めて応援してもらっているという感謝の気持ちがあることをお話してくれました。
よりおいしく・より安く・より早くと、お客様への想いが重なるツジグチコーポレーションの食。一度試してみてはいかがでしょうか?