和歌山県上富田町のプラム食品株式会社さんが毎年10月に行っている「梅の供養」に参加させて頂きました。本来は従業員のみで行われる行事だそうですが、お仕事で一度お話をお聞きしたときに、梅の供養の日に是非お邪魔したいと頼んでみたのです。
誘っていただけるかはわからなかったものの、参加しませんかというメールを頂き、お邪魔させてもらいました。
プラム食品株式会社は、近隣ではなじみのある「ハニップ」という梅ジュース飲料を代表とした、加工食品を販売している会社です。
たまたま別の仕事でお邪魔したときに、会社の門の横に、ひっそりと佇んでいる「梅塚」をご案内頂き「10月に梅の供養の日があるんですよ」と教えて頂きました。
「梅の供養」なんて聞いたことのない行事にとても興味を惹かれ、お仕事のご連絡と共にお邪魔したい旨を伝えたところ、快く呼んでいただき、参列する運びとなりました。
供養の日に訪問したときにご説明頂いたのは
■創業した場所から移ってきた年に梅塚も一緒に建立したこと
■塚の下にはこの地に移転した年に使用した梅の種が100粒埋まっていること
■自社の繁栄はもちろん、梅業界の飛躍を願っていること
をお話頂きました。
供養の時間になると従業員の方が徐々に集まってきます。住職さんの前にはお供え物。海、川、山、野でとれるお供えと共に、プラム食品さんの製品もたくさん並んでいました。供養は粛々と進み、お焼香をして終了。ほんの20分ほどだったかと思います。
プラム食品株式会社さんは、地域のもったいないものを価値あるものに加工して販売している素敵な事業者さんです。こんなことを行っているという事に驚いたことと、「従業員だけでひっそりやってるだけですよ」と専務・長井俊曉(ながいとしあき)さんは笑いながらおっしゃっていましたが、「うちの会社だけではなく、梅産業の飛躍を願って行っているのです」という一言がとても印象的で、地域を大事に思っているのが伝わってくる行事でありました。
プラム食品株式会社さんの事業者の想いを書かせて頂きました