フィリピン、セブの近くにあるカオハガン島は700人ほどの島民が住む、東京ドーム1個分の大きさの小さな島です。
その日に必要なだけの食べ物を海で採り、採ったものを近所の人や家族と分け合って、助け合いながら暮らしています。
そんなカオハガン島の島民は、シェアの精神が旺盛!島の赤ちゃんまでもが、驚きのものを分け合うのです!
それは、お母さんのおっぱい!!
お母さんの体調が悪かったり、子どもを家族やご近所さんに預けて出かけなければいけないときは、哺乳瓶という選択肢の前に、「他のお母さんのおっぱい」という選択肢があります。
私の長男も、私が仕事で忙しく、夕方の授乳のために帰宅できなかった時は、他のお母さんにおっぱいをもらっていました。他のお母さんのおっぱいをもらいに行くときは、もちろんその時面倒を見てくれているお父さんやおばあちゃんが連れていってくれるのですが、おっぱいをもらいに来られたお母さんの反応は、いたって普通。
「あら~お母さん出かけちゃったの~。だから、おっぱいもらいにきたのね~」
と、温かくおっぱいを与えてくれます。
カオハガンでは、同性の赤ちゃんに同じ方のおっぱいをあげてはいけないという昔からの言い伝えがあります。
おっぱいをもらいにきた赤ちゃんが自分の子と違う性別だったら、どちらのおっぱいをあげてもいいそうですが、同じ性別だったら、同じおっぱいを続けてあげられないので、もう片方のおっぱいをあげなければいけないのだそうです。
理由が気になるところですが、誰に聞いても「そういうものだから」と理由を教えてくれません。この土地ならではの、古くからの習慣の中で生まれた知恵なのかもしれません。
シェアの精神の極みともいえる、この「もらい乳」。
自分の子も、他人の子も、同じように大切に育てているカオハガン島のコミュニティだからなせる業なのかもしれません。
でも、ここまではできなくても、日本や他の地域でも、昔のような、地域でする子育てが当たり前になれば、お母さんも子どももより幸せな子育てができるようになるのではないかと、カオハガン島のお母さんと子どもたちの穏やかで幸せそうな関係性を見ていると思うのです。
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◆カオハガン島の紹介動画
【『なにもなくて豊かな島〜カオハガン島〜』最貧の島が幸せな理由】
【フィリピンセブ地方のカオハガン島という美しい島に出会い、購入してしまった崎山克彦のお話 | 持続可能なコミュニティづくり】
【「私の住むカオハガン島の豊かな1日」 Video by 旅する鈴木】
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