“あじさいねぎ”――。
名前だけ聞くと花のようにも思えるが、実は松戸で育てられているブランドねぎだ。
その「あじさいねぎ」を主役にしたイベント「あじさいねぎまつり」が、今年も開催された。
会場には地元グルメやキッチンカーが並び、多くの人でにぎわいを見せていた。
脇役と思われがちな“ねぎ”が、なぜここまで人を集めるのか。

目次
“あじさいねぎ”とは何か
あじさいねぎは、松戸市周辺で生産されているブランドねぎ。
約750年の歴史ある本土寺(ほんどじ)の境内に咲くあじさいにちなみ、その名が付けられている。
松戸は都市近郊農業が盛んな地域でもあり、ねぎは市を代表する農産物の一つだ。
しかし近年は、ただ生産するだけでなく、 “地域ブランド”としてどう発信していくかも重要になっている。
その中で始まったのが、この「あじさいねぎまつり」だ。
あじさい寺で開かれる“ねぎ祭り”
会場となったのは、あじさいの名所として知られる本土寺。
毎年梅雨の時期になると、多くの観光客が訪れる「北の鎌倉」とも呼ばれる名所だ。
2026年5月10日、その本土寺で開催された「あじさいねぎまつり」は、昨年から始まったイベントで、今年が第2回目となる。
会場にはキッチンカーや地元店舗が集結。
ワークショップや催し物も行われ、地域イベントらしい温かな雰囲気が広がっていた。
“ねぎ主役”のグルメに行列
特に人が集まっていたのが、あじさいねぎを使ったグルメだ。
ネギメンチカツ、ネギコロッケ、ネギ焼き――。
列ができ、午後には売り切れる商品も出ていた。
普段は料理の脇役という印象が強いねぎ。
それだけに、“ねぎが主役”のイベントという光景がどこか新鮮に映る。
実際に食べてみると、香りの強さだけでなく甘みも感じられ、「ねぎってこんなにおいしかったのか」と驚かされる。
子どもが“ねぎ”を食べた日
印象的だったのは、子どもたちの反応だ。
普段はねぎを避けて食べている我が家の子どもたちも、この日はネギメンチをペロリと完食していた。揚げ物との相性もあるのか、ねぎ独特の辛みよりも甘みや香ばしさが際立っていたように感じる。
「ねぎ嫌いでも食べられる」そんな声が聞こえてきそうな光景だった。
地元野菜を“体験”する時代へ
最近は、農産物を「買う」だけでなく、イベントや体験を通じて楽しむ流れが広がっている。
今回の祭りも、単なる販売イベントではなく、食べて、歩いて、地域を知る場になっていた。
あじさい寺として知られる本土寺と、地元農業。その二つが結びついたことで、新しい地域の魅力が生まれているように感じた
普段は脇役のねぎが、主役になる。
そこには、地元の農業を“地域の魅力”として伝えたいという思いがある。松戸には、まだ知られていない価値があるのかもしれない。
あじさいねぎまつりは、そんな地域の可能性を感じさせるイベントだった。





