体にも環境にも優しい!減農薬で作ったあきたこまち【秋田県大仙市】

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〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜

秋田県のお米といえば、「あきたこまち」を思い浮かべる方が多いと思います。今回ご紹介する「中仙(なかせん)さくらファーム」の「あきたこまち」の最大の特長は減農薬、減化学肥料ということでしょう。

農薬や化学肥料の量を従来の50%以上減らして作っているお米をあきたecoらいすといいます。

中仙さくらファームでは、環境に優しい農業を目指し、なるべく農薬や化学肥料を使わないあきたecoライスのプロジェクトに参加し、栽培しています。

中仙さくらファームの代表理事を務める田村誠市(たむら・せいいち)さんは「農薬や化学肥料を減らしてお米本来の力で育つように工夫して育てています。お米本来の味がよりおいしくなります」と教えてくれました。環境に優しい農業をしていることで、田んぼに昆虫やシロサギがたくさん来るようになったという嬉しい出来事もあったそうです。

「大きな目標」を持って農業の未来を見つめる中仙さくらファーム

農林水産省によると2020年の農業従事者のうち、全体の70%が65歳以上、49歳以下の若年層の割合が11%となっています。農業従事者の高齢化は報道などでも知られていますが、田村さんにお聞きすると「70代の人たちが多く、若い人たちが少ないです」と教えてくれました。

「若い人たちは仕事がないから地元に残れず、首都圏にでていくことが多いです。これからの農業は本当に大変です」と語る田村さん。

しかし、中仙さくらファームは農業組合法人にして、「雇用」という形で若い農業従事者を育てる取り組みを続けてきました。

現在、最年少は19歳。20代、30代の若者を60代の田村さんたちが育てています。

「農業だけじゃない、どんな仕事も大変さはあります」「人間的な成長が仕事の成長につながります」と情熱いっぱいの田村さん。

今後については「小さな会社ですが大きな目標をもっています」と田村さんは明るく語ります。農業に従事する人の待遇改善を行い、担い手の育成をしていきたいそうです。

さらには、今まで小学校等で実施してきた農業体験を続けていきたいと意気込みます。「首都圏や外国とのつながりを大事にしたい」と田村さんが語るように、小学生への農業体験だけでなく、都会の社会人を対象とした農業体験も実施し、集落の方々との交流の機会となっているそうです。

農業の未来を見据えて取り組みを続けている中仙さくらファームのお米をぜひ取り寄せてみませんか。

久松公代

久松公代

和歌山県和歌山市

編集部校閲記者

第5期ハツレポーター/京都府宇治市産まれ。社会福祉士。父は大阪出身、母は東京出身で子どものころから地域による言葉の違いや風習の違いを感じてきました。和歌山市に移住して18年たちます。暮らして気づく和歌山の良さを伝えて行きたいと思います。

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