「あの頃は……」が思わずこぼれる佐世保の景色の移り変わり

 学生時代に好きだった風景があります。

学校帰り、狭い急な坂道を上っていく超満員状態のバスに乗り、目的の停留所の近くにこの風景がありました。

佐世保の港や、佐世保駅周辺などの風景が一望できる丘です。

この丘からは、海上自衛隊基地の護衛艦の出入りが手に取るようにわかり、

佐世保港に停泊している護衛艦のナンバーで護衛艦を確認しながら、父親の乗っている護衛艦を探していました。

時折、上五島に行く大きなフェリーや貨物船やタンカーが通り過ぎ、米軍のヘリが上空をかすめて飛びます。

穏やかに吹く海風が心地よく吹くこの丘が、私の学生時代のお気に入りの場所でした。

この場所は公園などではなく、空き地の駐車場でした。

地図やガイドブック等には載っていなくて、独りよがりの優越感で独り占めしたい風景です。バス停から下り坂の小道を歩いていると時々、小道の木々のすきまやブロック塀のすきまから、西の空の夕陽が見えて1日の終わりを感じたものでした。

あれから半世紀近くが経ち、佐世保駅周辺の再開発に伴い、マンションが乱立してしまい懐かしい風景が一変してしまいました。

佐世保港の海のスクリーンがいっぱい広がってた風景に、マンション群が乱立したせいで、丘から見える風景が半分になってしまったのです。

「時代が過ぎるとはこんなものなのかな?」などと思いながら、学生時代に通った懐かしい小道を懐かしくて心地よい海風に吹かれながら下りました。

福嶌啓一

長崎県佐世保市
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