〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
岐阜県瑞浪(みずなみ)市で養蜂場「honey shop Bee farm asano」を営む浅野竹雄(あさの・たけお)さん。屏風山(びょうぶさん)のふもと、標高500メートルほどの場所で、豊かな自然に囲まれながらミツバチたちと暮らしています。
今回は浅野さんとともに養蜂をされている娘さんの佐藤絵理さんに、浅野さんの姿や養蜂業への思いをうかがいました。
目次
サラリーマン生活に終止符をうち、養蜂家へ
浅野さんは、幼いころに感じた「自然の中で暮らす素晴らしさ」が忘れられず、長きにわたったサラリーマン生活から一転、生まれ育った瑞浪市で養蜂業を立ち上げました。はじめはサラリーマンと養蜂を両立されていたそうですが、いつしかその魅力にとりつかれて専業の養蜂家へ。娘さんである佐藤さんも、「父はほんとうに夢中になれることに出会ったのではないか」と話すほど、浅野さんは養蜂に熱中していたようです。
その熱意は今も変わらず、72歳になった今でも現役で、2020年ごろからは絵理さんとともに親子2代で養蜂に取り組まれています。
ミツバチたちのざわめきで、彼らの状態が感じ取れるようになった
絵理さんにとって「見慣れた風景」であった養蜂が「仕事」になってから、絵理さんは数々の苦労を経験されたそうです。勢いよく巣箱を開けたことでミツバチに刺されてしまったり、ミツバチの状態が理解できずに適切な対応ができなかったりと、養蜂を始めたころは本当に大変だったといいます。
しかし、ミツバチたちと過ごす時間が長くなるにつれて、季節や巣箱ごとにミツバチのざわめきが異なることを感じ取れるようになってきたそうです。冬はエサとなる花がないので荒れた雰囲気になっていたり、女王バチがなんらかの原因でいなくなってしまった巣箱はどこかソワソワしていたり、そのわずかな違いを感じ取れるようになってきてからは、ミツバチに対してよりいっそう愛着がわいたといいます。
養蜂はミツバチの命をもらう貴重な仕事 はちみつを若い世代にも
絵理さんに養蜂業への思いをうかがうと、「1匹のミツバチが一生で作るはちみつはティースプーン1杯ほど。養蜂業はミツバチの尊い命をもらって初めて成り立つ貴重な仕事だから、これからも続けていきたい」と話してくれました。
一般的に販売されているはちみつには加熱処理がされていますが、これをすると味が落ちて栄養分も減ってしまうそうです。しかし、honey shop Bee farm asanoでは、手塩にかけて育てたミツバチだからこそできる「無添加・非加熱」の製法にこだわっており、高品質なはちみつを作り上げています。
花の種類によってはちみつの味も全く異なり、とくに「ソヨゴ」という植物の花から採れたはちみつは、他のはちみつと比べてとても濃厚だそうです。山桜・アカシア・菜の花などのはちみつがありますので、それぞれの違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?
さらに、honey shop Bee farm asanoでは「こだわりのはちみつを若い世代にも届けたい」という思いで、各地のマルシェにも出店をしているそうです。最新の情報はInstagramでご覧になれますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
Instagram:https://www.instagram.com/mizunami_beefarmasano/?hl=ja